昨年始まったニューノーマルな生活は家にとどまる時間が多い日々。カラダを動かす欲望に駆られ、N.ハリウッド デザイナーの尾花大輔さんは水泳を始めた。
水泳経験は少年時代の授業程度しかなかったが、それでも思い立ったが吉日。フットワーク軽く、ある夏の日にふらりと自宅近くのプールへ赴いた。以来、週2、3回のペースでプール通いを続けている。
ハマった理由は成長の可視化にある。自然がフィールドのスポーツは自分の状態が良くても結果は環境に左右されやすい。しかし水泳は美しいフォームで泳げるとタイムが伸びる。自分次第で結果が変わるシンプルさに面白さを見いだした。
「目下の目標はきれいなフォームを意識しながら泳ぐこと。初めは我流だったのですが、水泳選手の友人に教わりだしてから推進力が変わりました。背筋を伸ばし、腕を前方に伸ばした際には水面と平行になるようして前方でタッチアップ。すると驚くほどに進んでいったんです。
そのように普段は友人の助言を意識して泳ぎ、月一程度で簡単なタイム測定時に記録が伸びて『いい結果ですね』なんて言われると気分はいいし、ものすごくモチベーションが高まります」。
向き合い方はスタイルのあるスイミング。生涯を通して楽しんでいきたいと尾花さんは言う。そのため自身を追い込む泳ぎはしない。
普段は1500m前後の距離を軽く泳いでフィニッシュ。時間は30分ほどで、着替えやシャワーを含め施設にいるのは1時間弱。それでもところどころでストレスを覚えるという。
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