2021.03.02
HEALTH

16時間断食に新事実。オートファジーと“運動”が生み出す第3のメリットとは?

8時間以内に好きなものを好きなだけ摂取し、16時間食べない時間を作る(=16時間断食)。これによってダイエットとアンチエイジングのダブル効果を得られるというのは、以前お伝えした通り

実はこの話には続きがあり、オートファジーが発動するときに運動を組み合わせれば第3のメリットまで享受できるという。

その真相に迫るべく、ふたたび医学博士の青木厚先生を直撃した。

話を聞いたのはこの人!

青木 厚●あおき内科さいたま糖尿病クリニック院長、医学博士、日本糖尿病学会専門医・指導医、日本内分泌学会専門医。専門の内分泌代謝の知識を生かして日本ではあまり認知されていない、栄養・代謝によるがん治療・がん予防をライフワークとしている。新著に『がんを克服した糖尿病医が考案! 弱った体を修復する内臓リセット健康法』(アスコム刊)。

運動や筋トレでオートファジーが活性化

そもそもオートファジーとは、細胞内で古くなったり壊れてしまった悪玉タンパク質をエネルギー源として処理し、新しいタンパク質を作り出すメカニズムのこと。

これは、最後に食事を摂ってから12時間後に発動すると言われており、体内の細胞がよみがえることで免疫、血管、自律神経などに良い効果をもたらしてくれるという。

そして、最近の研究ではとある新事実が判明したのだとか。

「空腹時に運動や筋トレを取り入れることで、動かした局所のオートファジーがより活性化することがわかってきたんです」。

青木先生によると、まず前提として、運動をしなくてもオートファジーの効果は十分にある。16時間の断食をすることで脂肪が燃やされるし、オートファジー効果で体内の古くなった細胞が生まれ変わることで、病気や老化も遠ざけてくれる。

そして青木先生自身、この方法を取り入れて半年間で16kgの減量に成功したうえ、約10年前に患った舌がんも再発せず、風邪も引きにくい体質を手に入れた。

それだけでもすごい話だが、これに運動や筋トレを加えることで「オートファジーがより活性化する」とは、どういうことだろう。

「例えば、空腹時に何かしらの運動をすることによって、オートファジー活性化の効果が高まり、心筋細胞(心臓の細胞)が刷新されて、心機能が改善されたという論文も報告されています」。

どうやら、素早くマッチョな体を手に入れられる、という虫のいい話ではないらしい。つまり第3のメリットとは、心臓の機能まで良くする可能性を秘めた、いたって真面目な話だったのである。

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ランニングはオートファジー的にOK?

青木先生によると、空腹の12〜16時間の間に軽い筋トレを行うとオートファジー効果が高まるという。

「週2回程度、約20分を目安に全身の筋肉を軽く動かす運動を行ってください。スクワットやプッシュアップなどの自宅でできる筋トレで構いません」。

筋トレではなくランニングではどうか?  局所的に行うトレーニングと違って、ランニングは全身運動。メリットがより大きい気もするが……。

「ランニングは確かに全身を使うので、体全体のオートファジーが活性化します。得られるメリットはさらに大きいはずです。私の場合、空腹だと走れないのでやりませんが……。走れる方はぜひ、試してみるといいと思います」。

ただし、無理は禁物。先生いわく、「ストレスは健康にとって大敵。無理をしては本末転倒です。楽しく続けることを心がけてください」とのこと。

長引くステイホームの影響で、1日あたりの運動量が極端に減った人は多いはず。それに伴い筋肉量が落ちると、疲れやすくなったり、内臓の働きが悪くなったり、免疫力が低下するというから穏やかじゃない。

体調に自信のない人こそ、適度な筋肉量と健康的な体が手に入るオートファジーと運動の組み合わせにトライしてみてはいかがだろう。

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ぎぎまき=取材・文

# ファスティング# 断食
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