2020.11.08
HEALTH

ランニング中のマスク問題。選びのポイントと簡単な作り方をランニングコーチが解説

第1回第2回と、ランニングの基本やラクに長く走るためのコツもわかった。じゃあ、いよいよ走り出そう……いや、ちょっと待った! このご時世、外出するにはマスクがないと。

しかし、マスクを着けたまま走ると息が苦しいし、汗でベタつく……。それでもランニング中はマスクをしないとダメですか?

話を聞いたのはこの人!

金 哲彦(きんてつひこ)●1964年福岡県出身。早稲田大学競争部時代には箱根駅伝に出場。4年連続で5区「山登り」を走り、2度の区間賞を獲得。卒業後はリクリートでリクルートランニングクラブを設立。’95年には監督に就任。2001年にはNPO法人ニッポンランナーズを設立し、プロアスリートや市民ランナーの指導にあたる。現在はホカ オネオネのアンバサダーも務める。著書に『新型コロナ時代のランニング』(KADOKAWA)など。

マスクは吸水速乾&抗菌作用のあるものを

©︎galitskaya/iStock

──そもそもランニングにもマスクは必要ですか?

必要だと思います。ときどきマスクをしないで走っている人を見かけますが、ランナーもマスクを着けるべき。飛沫を防ぐのはもちろんですが、社会的なエチケットですから。

──ただ、フツーのマスクは息が苦しいです(汗)

確かに、呼吸がしづらいマスクを着けて走ると、無酸素運動になってしまい、肺と心臓にかかる負担が大きくなってしまいます。今の時季は問題ないですが、気温が高い夏場は、顔に熱がこもって熱中症のリスクも高まります。

──ランナーはどんなマスクを選ぶべきですか?

第一に通気性。呼吸のしやすいマスクを選びましょう。また、顔は汗をかきやすいので、ベタつかないサラリとした素材のものが理想的。熱がこもりやすいので、吸水速乾性や抗菌・防臭などの機能があるといいですね。

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マスクは自宅で簡単に作れる

──ぶっちゃけ運動用のマスクって売り切れていることが多いです……。

そうなんです。探してみると、なかなかこれぞ! というのが見つからないんですよね。そこで私は自宅にあるもので作ってみたんです。

 

──“自宅にあるもの”とはなんでしょう?

必要なのはランニング用のTシャツ。私はマラソン大会の参加賞でもらったTシャツをいっぱい持っているので、有効活用することにしました。

ランニング用のTシャツは吸水速乾素材なので呼吸がしやすく、肌触りもいい。何回でも洗えますしね。もちろん、吸水速乾素材であれば、ランニング以外のTシャツでもOKです。袖をカットしたTシャツはノースリーブとして夏に着ることもできます。詳しい作り方は、YouTubeの動画『ランニング用マスクの作り方(新型コロナウイルスCOVID-19対策として)』を観てください。

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金さんプロデュースのランニングマスク

──ウワサでは、金さんプロデュースのマスクが発売されたとか?

そうなんです。いろいろな方面から、ランニング用のマスクを作ってほしいという依頼をいただきまして、開発しました。クラウドファンディングサイトのMakuakeで販売中です。

──おお、シールドタイプなんですね! どんな特徴があるんですか?

まず、呼吸をラクにするために二重構造にしました。口に直接生地が当たらないようになっていて、さらに呼吸を開口部から下向きに逃がす構造になっています。

鼻の部分にはワイヤーを入れ、耳紐にアジャスターを設けることで安定感を高めています。

──素材や耐久性はどうでしょう?

ボディは速乾性に優れたポリエステル100%。超軽量素材なので、汗をかいてもずれ落ちにくくなっています。

あとは抗菌・消臭効果のあるレピュール加工が施されているため、汗のニオイも抑えることが可能です。環境に配慮した加工剤を用いており、50回洗濯しても効果が持続します。ランニングはもちろん、ジムでのワークアウト時にもおすすめです。

数多くのスポーツがあるなかで、ランニングはもっともシンプルな運動だ。しかし、継続すれば、間違いなく健康やダイエット、メンタルにいい影響をもたらしてくれる。

さぁ、3回にわたって紹介してきた“ランニングの基本”を意識して、楽しいランニングライフを始めようではないか!

 

押条良太(押条事務所)=取材・文

# ランニング
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