春のお宝探検隊 Vol.10
2021.04.28
FASHION

発売前の新作も試着! レッド・ウィングで感動した最新ブーツ3選

「春のお宝探検隊」とは…… 

’90年代当時、足元の主役といったらハイテクスニーカーだが、それに勝るとも劣らない人気を誇ったのがレッド・ウィングだった。

アメカジ好きもストリート派もこぞって熱視線を注いだブーツの代表格が、今またトレンド最前線を爆走中。ということで、藤原ヒロシさんとの最新事情や、業界人が実践しているカスタム事例などすでにお伝えしているが、今回はショップを訪問。そしたら、30〜40代にはたまらない温故知新な3モデルに遭遇した!

突撃した店は……

国内直営4店舗の一角を担う東京青山店。シューズに加え、Tシャツ、小物、リペア類とレッド・ウィングのすべてが揃い、同社の歴史的アーカイブや製造工程を示したパネルも展示。販売店舗でありながら、ミュージアム感覚で楽しめる。

レッド・ウィング・シューストア 東京青山
住所:東京都港区南青山5-4-29
電話:03-6450-5349
営業:12:00〜20:00(土・日曜、祝日11:00〜19:00)
水曜定休

https://redwingheritage.jp/

①ブランドを代表する2足を“いいとこ取り”!

――あの〜、キレイめなブーツを見たいのですが。

角野 いらっしゃいませ。こちらへどうぞ!

接客してくれたのは……

角野功さん(レッド・ウィング・シューストア 東京青山 スタッフ)●販売キャリア歴8年。幅広い商品知識とレッド・ウィング愛は超ハイレベルで、所有するレッド・ウィングは軽く40足を超える。もちろん、私服は断然アメカジ派。

――ポストマンにチャッカ、オックスフォード……う〜ん、やっぱりいい!

角野 レッド・ウィング好きの中には、スーツに取り入れたいという方も多くいらっしゃいます。そういう方はオン・オフ、両方履けるテイストのものを選ばれますね。

――その気持ち、分かる!

角野 でしたら、おすすめのモデルがありますよ。

――サイドゴア? エラスティック?

角野 こちらは、ポストマンロメオといいます。昨年の春夏にゴアテックスを使ったポストマン・オックスフォードが発売されましたが、こちらはポストマンシリーズの最新作になりますね。

――なんとも洗練された佇まい。

角野 今回は、ポストマンとサイドゴアのロメオをミックスさせてポストマンロメオとして発表しています。

――いいとこ取りってワケですね!

角野 そうなりますかね(笑)。もともとサイドゴアは人気モデルではあるのですが、ややカジュアル向けでした。それを短靴にすることで品行方正な趣に仕上げています。磨くとツヤも出るので、ビジネスでも履いていただけますよ。

――サイドゴアって脱ぎ履きも楽なんだよなぁ。

角野 慣れてしまえば、それこそスリッポンのように気軽に履けると思います。

――黒ソールもスマート♪

角野 クッションクレープというソールで、歩きやすく安定感も抜群です。

――インソールはばっちりレザー仕様ですね。

角野 その方が足入れもスムーズですし、徐々に馴染んでいきます。これらの作りはもうずっと変えずにやっていますね。

――グッドイヤーウェルト製法ですよね?

角野 そうですね。製造工程を表したパネルをご覧になれば、レッド・ウィングのことをより分かっていただけると思います。

――試着してもいいですか?

角野 ぜひぜひ。

――おお〜、履きやすい!

角野 かなりスッキリしているので。パンツの太さもそこまで気にしなくていいですね。

――気に入った! これください!

角野 申し訳ありません……。実はこちらはサンプルで、店頭に並ぶのは5月末なんです。

――Oh……!

NEXT PAGE /

②定番色なのに新鮮に見える不思議な新作

――やっぱりレッド・ウィングといえば875ですよね。学生時代に履いていたのもコレ!

角野 今年、新色が出たんです!

――な、なんですと!

角野 それがこのグレーです!

――グレーといえばベーシックな色の代表ですが……875だと新鮮ですね。

角野 セレクトショップの別注で、一瞬だけ展開されたことがあります。

角野 ただ、当時のモデルとはハトメの色を変えていたりと、ディテールに違いが見られます。カラーバリエーションは、黄金期と言われる’90年代でも多くはありませんでした。当時、赤茶が出始め、黒とともにブームを牽引したのはご存知ですよね。

――もちろん!

角野 ⾚茶のレザーであるオロラセット・ポーテージは、実は⽇本市場の要望で誕⽣したんです。

――そうだったんですか! えーっと、こちらはスエードですね。

角野 スエードにオイルを含ませて⽑を寝かせているんです。ミュールスキナーという革の種類ですね。

――これも履いてみていいですか?

角野 どうぞどうぞ。

――おー! 締まる締まる!!

――うん、いい!! 気持ち、ノーズがシュッとしていませんか?

角野 幅が“Dウィズ”という規格で、割と細めなんですよ。

角野 875は“Eウィズ”が基本です。皆さんがボテっとしたようなイメージをもたれているのもそのためでしょう。これはDなので、おおよそ幅が5mmぐらい狭くなっている感覚です。

――875を履いたのは20年ぶりぐらいです(笑)。

角野 20年前に履いていたものをまた履くなんて、そうそうありませんよね(笑)。レッド・ウィングならではかもしれません。10代、20代ぐらいに履いていて、時とともに履かなくなって、また買いに来るというケースは多いですね。

――まさしくタイムレスなブランドですね!

NEXT PAGE /

③大人気の“あのモデル”が満を持して復活!

――あ、ペコス! 改めていい感じ。

角野 こちらにもオススメのモデルがあります。

――こちらは?

角野 クラシックチェルシーです。もともとレッド・ウィングとしては、これと同じような形を2008年ぐらいに出していて、一度廃盤になったんです。それが今季、復活しました。

――おー!

角野 丈のあるブーツで、ヒールが付いているタイプは何度か出てはいますが、フラットな白底は本当に久しぶりですね。

角野 しかも、いつもの白底ではなく薄茶色。「コーヒートラクショントレッド」というソールになります。

――ホントだ、うす〜いカフェオレのような色!

角野 ほかにもバージョンアップさせた点があります。例えば、中に手を入れていただいてインソールを指で押してもらえますか。

――柔らかい!

角野 今回は新たにクッション材を入れているんです。

――ほうほう?

角野 もともとレッド・ウィングは中底が硬く、それをストレスと感じる方もいらっしゃいました。今回は、ポロンというウレタン系の素材を敷いているので、クッション性はかなり向上しています。見た目よりも全然履きやすいですよ。

――たしかに、足に馴染む。

角野 歩いていただくとその違いは分かりやすいと思います。しかも、ただ柔らかいというだけでなく、ほどほどに堅さも残っているので安定感があります。一度足を入れていただきたいですね。

懐かしさから王道ばかりに目がいきがちだが、いえいえ、進化系もまた出色のでき。今季は、新たな気持ちでレッド・ウィングと向き合うのもいいかも。

▼そのほかのショップ探索はコチラから▼

「春のお宝探検隊」とは……
このご時世、ネットショッピングはもはや当たり前。でも、実物を見られないのはちょっと歯痒い。ならば、我々が実店舗に行って、見て、選んで、試そうじゃないの、春の注目アイテムたちを。さぁ、お宝はどこじゃ〜!
上に戻る

佐藤 裕=写真 菊地 亮=取材・文 

# レッド・ウィング# アメカジ
更に読み込む