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2021.03.13

ファッション

芸能界屈指のアメカジ愛。さらば森田が偏愛する私物アイテムを公開!

アメカジとともに青春を過ごし、今もアメカジの魂を胸に宿すオーシャンズ世代。お笑いコンビ「さらば青春の光」の森田哲矢さん(39歳)も例に漏れず、アメカジに身を捧げたひとりだ。
その溢れ出すアメカジ愛はテレビやYouTube、SNSなどを少しチェックしただけでも確認できるが、同じアメカジ世代として、今をときめく売れっ子芸人のアメカジ服をもっとじっくり見てみたい……!
ということで、ご本人を直撃。ほとばしるアメカジ愛の源泉と、厳選したアメカジアイテムを見せてもらったゾ!

“ハマダー”が憧れた浜田雅功の背中


「僕はもう完全に“ハマダー”ですからね」。
森田さんの脳裏には、’90年代のダウンタウン浜田雅功や奥田民生らの着こなしが強く焼きついている。当時の森田少年も、気付けばアメカジの沼へ。雑誌「Boon」や「カジカジ」を読み漁り、古着への知識も深めていった。
「古着の知識が徐々に上積みされていくと、余計、浜田さんの着ている服のすごさや魅力が分かってしまうんですよ。『風車ナイキ(※1)着てるで、オイ……』とか、『めっちゃええジーンズ履いてるやん……』とか、『うわっ、あれ“両V”スウェットちゃうん!?』とか、めちゃ反応してました(笑)」。
そんな森田さんも、今や立派な売れっ子芸人。「当時は指をくわえて見ているしかなかったですから、それを今は着られるようになったのがうれしいんですよ」と、アメカジ愛は増すばかりだ。
一方で、「僕のアメカジは“男らしい”というより、“チャラい”んすよ」と自らをカテゴライズする森田さん。その理由は……
「アメカジって幅が広いじゃないですか。僕は草彅 剛さんにとってのデニムように、ひとつのジャンルに心酔しているわけじゃないですから。確かにジーパンは好きですけど、風車ナイキとかゴツナイキ(※2)とかも好きやったんで、当時は縦ナイキ(※3)とかよう集めてました。あとはプレイボーイ物やスケーター系も好きやったな~。ヴィジョンとかパウエルとか。だからマニアというより、もう全方位的に好き。そういう意味で僕、ちょっとチャラいんですよ(笑)」。
※1:ナイキは前身であるBRS(ブルーリボンスポーツ)社を経て、1971年に創業。’70年代初期のタグには「BRS」の名が刻まれ、黒地に赤の刺繍で風車が大きく描かれていた。このタグがついたアイテムは超レアで、市場に出回ることは滅多にない。※2:ナイキが創業した当初に用いていたカクカクしたロゴのフォントで、アメリカでは“ブロックバスター”と呼ばれる。こちらもまた大変貴重。
※3:ナイキがロゴに使用していたフォントで、タテにまっすぐ「NIKE」と表記されていることからそう呼ばれる。’80年代のアイテムによく見られる。以降、現在のロゴは斜体で表記されたことから“斜めナイキ”と呼ばれたこともある。

 
ときには財布の都合上、古着から離れてファストファッションに頼った時期もあるし、ジーンズもヴィンテージではなくレプリカに手を出したこともある。ただ、周囲が売れ出した途端にハイブランドの服を着るようになるなか、森田さんはブレずにアメカジを極めようと今も突き進んでいる。
「なんですかね。過ごしやすいというか、何も気を遣わないというか。最悪、野宿もできる格好ですよね。そのまま地べたに座っても全然気にならない。そんなありのままでいられる心地よさはありますよね。バイクも好きなんですけど、そういったカルチャーにもハマりますから、どうしても“男の着るもの”という認識は強いですし、まったく飽きませんね」。

本人は「広く浅く」を強調しているが、若い頃に情熱を傾けたアメカジの知識は色褪せない。「営業で地方へ行けば、絶対にその土地の古着屋さんに足を運ぶ」のだというから、そこでのスタッフとの会話で得た知識が蓄積され、むしろ厚みを増している。
そんな森田さんが特に愛してやまない鉄板アイテムは、どれも「王道中の王道」。我々にも馴染みのある面々だ。


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