オーシャンズ12月号の特集テーマは「ボーダーレスファッション」。
あらゆる境界をやすやすと越える自由なクリエイションを展開するブランドとして外せないのが「ナナミカ」だ。
年齢差で上下20歳以上のレンジはあるだろうオーシャンズ読者にも広く受け入れられているだけではなく、女性にも人気。きっと、自分用に買ったナナミカが、いつの間にかパートナーに取られていたという人もいるはず。
世代の壁、性別の壁を感じさせない存在である。昨年、NYにも店舗を構えるなど、スタートから20年弱を経て、ますます存在感を強めている。
「初回の展示会では、ナナミカというブランドはなかったんですよ。僕がゴールドウイン出身なこともあって、古巣の元同僚たちに協力を仰ぎ、スポーツブランドとのコラボレーションアイテムで商品を構成していました。
スポーツ服って性別や年齢も関係ない、ニュートラルなデザインですよね。それを逆手に男性的に振りきってしまうブランドもあると思いますが、うちは反対。スポーツウェアの持つニュートラルな要素を全肯定したんです。
それから、徐々にスポーツ服をベースに、それだけではカバーできない領域をオリジナルブランドのナナミカで揃えていきました。現場を指揮するディレクターの今木(高司さん)が、品のいい、女性に好かれるデザインが得意だったという点も、そうした舵取りに大きく影響していると感じます」。
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