「感動の服」特集 Vol.43
2021.09.19
FASHION

憧れから生まれる“感動”。オーシャンズ編集部員の「感動服・談義」開催!

何の偶然か。試しに平均をとってみたら、オーシャンズが長らく提案してきた“37.5歳”とほぼイコール。

そんな編集部員5名のリアルな感動の声、お届けします。

憧れやリスペクト。その先に“感動”のアイテムがある

三橋 まずは自分からいきます!トップバッターを飾るのは19SOのスラックス(1)です。

はき心地が究極に快適なのに加えて、シルエットは今どきで合わせる服も、使うシーンも選ばない。まさに万能選手。流行りの言葉を借りると「楽ちんがゴン攻めして鬼ヤバい」感じ。

(1)「19SO」のパンツ。「24/7スラックス」は、時間と場所を選ばないシンプルで品のいい面構えが魅力。ストレッチ性も高く楽々はける。2万4200円/19SO https://19so.shop

笹岡 それ、流されすぎ(笑)。

藤井 コンフォートはやっぱり感動の理由になりますよね。僕はディーゼルの「ジョグジーンズブルゾン」(2)と、アンダーソン アンダーソンのシャツ(3)を挙げたい。

特に後者は、きちんと見えるシンプルなデザインで、なおかつストレッチ性が抜群で最高の着用感。ついつい2枚目をストックしましたよ。

2)「ディーゼル」のブルゾン。見た目はデニム、着用感はスウェットでお馴染み、「ジョグジーンズ」を使ったカバーオールデザイン。6万4900円/ディーゼル ジャパン 0120-55-1978

江部 どれもベーシックな見た目なのに楽ってのがいいね。

3)「アンダーソン アンダーソン」のシャツ。二重構造のシャツ生地に、天然素材である和紙を使った「ワシ ファブリック」で肌触りの良さや高機能性を追求。1万3400円/アンダーソン アンダーソン ニュウマン新宿店 03-6709-8369

三橋 19SOは、手掛けている鈴木真悟さんのスタイルが、自分にドンピシャなんですよ。年齢が同じで身長もほぼ変わらないので、理想のアイコンとして感情移入しやすい。それも感動へつながるポイントなのかも。

蒲池 あ〜わかる。そういう視点なら僕はブローダーのロンT(4)。ディレクションを担当する永原太蔵さんのスタイルに昔から憧れていたし、どのアイテムも彼のこだわりを全身で感じられる。

そして何より自分の体型に合っている気がする(笑)。先月発売のオーシャンズ9月号「街角パパラッチ」でも格好良かったな〜。

4)「ブローダー」のカットソー。永原太蔵さん渾身の一枚は、袖のサイジングにゆとりを持たせ、リラックス感を出している。1万2100円/ブライベルガー エンタープライズ 03-6452-3649

江部 確かに人への憧れも感動を呼び起こす要因だよね。2年前にデザイナーのジョナサン・アンダーソンが来日したときにさ、オンのスニーカー(5)を履いていたんだよ。

オンはランニングギアとしては革新的で最高の履き心地だけれど、当時はファッションに合わせるものと思っていなかった。

で、ジョナサンのスタイルって、ベーシックなアメカジをどう捻って着こなすかが肝なわけじゃない。そんな彼がオンを履いているのを見た途端に……これファッションに合わせていいんだ! っていうスイッチが入って、もうすぐに買いに走ったよ。

5)スイスで生まれたスポーツブランド「オン」のスニーカー。モデルは定番「クラウド」。特許技術を有し、驚きの軽さを体感できる。1万5180円/オン ジャパン 050-3196-4189

三橋 笹岡はそういう憧れから生まれた感動ってないの?

蒲池 キミはカルチャーでファッションアイテムを選ぶよね。

笹岡 僕だってありますよ。興味の湧くジャンルはとことん突き詰めていく性分ですからね。アイヴァン 7285のクリップオンサングラス(6)に出会ったときはぐっと来ましたよ。

ザ・ジャムのポール・ウェラーが『イン・ザ ・シティ』という名盤ジャケットで、スクエア型のサングラスを掛けているんです。それに憧れて探していたので、見つけたときに俺の探しものはこれだ! と、思わず購入しましたね。

6)「アイヴァン 7285」のサングラス。腕時計のTVスクリーンケースから着想し、チタンでミニマルに仕上げた。クリップオンは独自の偏光レンズを搭載。メガネ4万1800円、クリップオン2万2000円/ともにアイヴァン7285 トウキョウ 03-3409-7285

藤井 まさかあのメガネに、そんなストーリーが……。

江部 やっぱり“憧れ=感動”だな。

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普遍的な“傑作”のアップグレードで感動が生まれる

笹岡 あとはベタですがディッキーズの「874」(7)。これは昔からずっと。

7)「ディッキーズ」のパンツ。型崩れやシワを気にせずはける強度の高いT/Cツイル素材と、どんな体型にも合うストレートシルエットが特徴。6600円/ディッキーズ http://dickies.jp

江部 へ〜そうなんだ。なんで?

笹岡 ベルギーのスケーター、アクセル・クライスバースのスタイルからですね。はきこんでない、バリッと糊の利いた「874」にヴァンズの「オールドスクール」。最高に格好いいっス。ちょっと癖は強いですが、シンプルにチノパン代わりにはくと、すごくいい。

蒲池 スケートカルチャー、好きね〜。

笹岡 はい、好きですよ。だからラストリゾート エービーのTシャツ(8)もシビれましたね。

8)「ラストリゾート・エービー」のTシャツ。2020年にスケートシューズ作りから始まった、スウェーデン発のブランド。綿ボディにアイコンキャラをプリント。各6600円/ともにディアゲスト 03-6452-6855

藤井 スケートボードもメダルラッシュだったから、注目されますかね。

蒲池 あり得るかもね。でもよくよく考えると、オーシャンズ世代がヴァンズを履くって、すごいことじゃないですか?

ヨコ乗り文化を知らない人からすると安価なスニーカーなのに、みんなストーリーのあるファッションアイテムとしてちゃんと認知していて。

藤井 実は僕も知らなかったんですよ。でも編集部に入って背景を知ってから格好いいって思うようになりましたね。でもって「コンフィクッシュ」は最高です。軽いし、楽だし。

三橋 eVent搭載の「オーセンティック」もね。雨が心配なときでも安心できるうえに、いつものコーディネイトを崩さなくていいって感動ものじゃない?

江部 どちらも大事なのは“ヴァンズの「オーセンティック」”というまさにマスターピースと言えるモデルを進化させているところだよな。改良の余地のないデザインだからこそ、機能性の改善がより活きたと。

蒲池 展示会で絶賛していた、ヒステリックグラマーのモッズコート(9)も同じような感覚なんですか?

9)「ヒステリックグラマー」のコート。古着のM-65の仕様を徹底解明して忠実に再現。襟はラクーン、ライナーはラビットファーを採用。24万2000円/ヒステリックグラマー 03-3478-8471

江部 そうなんだよ。モッズコートって最近いろんなブランドが出しているけれど、なかなかピンと来なくて。でもヒステリックグラマーのものは、ヴィンテージ感の再現度が抜群で、思わず頷いてしまった。ライナーにリアルファーを加えて贅沢かつ、大人でも着られるようにアレンジしているのがいい。

あと同じ理屈でもうひとつ。ジョン ロブの「ウィリアム」と「シティーⅡ」(10)の新作も、永久定番モデルの佇まいを変えずに軽量ソールで機能的にしたのが白眉なわけ。そうそう、まるで“文明堂の「希翔」”なんだよな。

10)「ジョン ロブ」の靴。ブランドを代表する名モデルが、軽量ソールでアップデート。上から20万6800円、19万2500円[ともに10月以降発売予定]/ジョン ロブ ジャパン 03-6267-6010

笹岡 なんスか、急に。

江部 あれ?知らない?限定生産の高級カステラ。文明堂のカステラって誰もが知る名品中の名品。それをワンランク上に仕上げているのよ。知っていると、お持たせとして重宝するよ。あ、そうそう、お持たせといえばさ……。

三橋 いや、服の話をしましょう。

江部 ……わかったよ。で、似たような方向の感動でもうひとつ、ベドウィン & ザ ハートブレイカーズのデニム「サンダース」(11)も挙げたい。

11)「ベドウィン &ザ ハートブレイカーズ」のデニム。2018年から展開している「サンダース」は、腰回りをゆったりさせ、膝下からテーパードさせたシルエットが見事。2万5200円/ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ 03-6447-0471

笹岡 僕が大好きなあのパンツがデザインソースと噂の……?

江部 そうそう。あれをデニムで表現するという発想からしてセンスの良さを感じる。しかもシルエットはオーセンティックなのに、ストリートなニュアンスではけるというのも至極新鮮。細身デニムしかはいてこなかった俺にとっては革新的だったなぁ。

ーー話が尽きない様子の編集部員たち。後編ではアクティブウェアについて盛り上がります!

オーシャンズ 編集長
江部寿貴 Age44
少年時代に服に目覚める。アヴァンギャルドな服よりも、ベーシックを愛する。嗜好は雑食ながら、最近は「トラッドをどうストリートに、またはセクシーに着こなすか」がお洒落のテーマ。
オーシャンズ デスク
笹岡裕太 Age33
若い頃からスケートボードシーン、音楽、映画といったカルチャーに傾倒。ほかには見向きもしない編集部随一の頑固者。入社して早10年になるが、服の好みは一向に変わらないという。
オーシャンズ デスク
蒲池琢磨 Age38
春から秋はキャンプ、冬は雪山と、一年中フィールド遊びに余念がないアラフォーは、機能性に特化したウェアを好む。一方でデスクの上は機能的ではないのが編集部の悩み。
オーシャンズ デスク
三橋真央 Age40
オーシャンズ歴1年。ハイブランド、ホテル&リゾート、レストランと守備範囲は広く、嗜好だけはアッパー層。流行りものについつい手を出しがちでスタイルに一貫性がないのが弱点。
オーシャンズ デスク
藤井健人 Age33
時計専門誌から移籍し、入社以降ファッションの知識をグングンと吸収中。服選びには着心地を重視する一方で、ブランドの歴史や背景に惚れ込むと酔心しやすい傾向がある。

清水健吾=写真 梶 雄太、来田拓也、星 光彦、野上翔太=スタイリング 増山直樹、早渕智之、長谷川茂雄、いくら直幸、髙村将司、大西陽子、森上 洋、中田 潤、今野 壘、オオサワ系、大木武康=文 竹田嘉文、平沼久幸=イラスト

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