プライベートは好奇心旺盛で活動的。キャンプやアウトドアにも興味を持つまさにオーシャンズな男、俳優・鈴木亮平さんの「感動」体験とは。
「最近の大谷翔平選手の活躍は本当にすごいですよね。人間の可能性って無限だなと思いました。ベーブ・ルース以来という話ですが、ベーブ・ルースなんて伝記で読んだ歴史上の偉人ですからね(笑)」。
オーシャンズ10月号のテーマである「感動の服」に絡め、最近特に感動したことについてたずねた。大谷選手を真似るように両手をバットに見立て、「カキーンッ!」と言いながら、真っ青な夏空に豪快なエアホームランを放つと、鈴木は冒頭のように話した。
「何だろうなあ、感動の服……。仕事柄、さまざまな服を着させていただくので、そのたびに感動はしているのですが、改めて聞かれるとなかなか出てこないものですね(笑)」。
過去を振り返ること数秒、「あ、なんか思い出してきたぞ……」と、相好を崩しながら。
「26歳のときに映画祭でジョルジオ アルマーニのスーツを着させていただいたのですが、そのときに老舗の一流ブランドたるゆえんを僕なりに感じました。
着心地にまったく堅苦しさがない一方で、立体的な美しさやシルエットが際立っていて大人の色香が漂っているといいますか、醸し出されるオーラにものすごく感動した記憶があります」。
「ジョルジオ アルマーニ」のスーツ実は映画祭で着用する以前に、アルマーニデビューを果たしていたんです。モデル活動をしていた20代前半の頃、奇跡的にオーディションに合格してショーに出させていただきました。
そのとき初めてスーツに袖を通して、背筋がピンと伸びるといいますか、思わず身が引き締まったのを覚えています。正直なところ、当時は緊張のほうが強く、感動する余裕なんてなかったですね(笑)。
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