やっぱりみんなデニムが好きだった。デニムの男100人特集! Vol.10
2021.04.11
FASHION

俳優・青木崇高さんが40代になってデニムに感じる“プラスアルファ”の価値

どっぷり浸かったデニム文化から、旅という独自のフィルターを経て、自分の絶対的な価値基準にかなった物選びにたどりついたと語る俳優の青木崇高さん。

そんな青木さんだからか、職人がつけるダメージ加工については、一抹の違和感を覚えているようだ。

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「人となり」をも表現できる懐の深さ

俳優・青木崇高さんが40代になったいま感じる“プラスアルファ”の価値観
青木崇高●1980年、大阪府生まれ。俳優。ドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班 スペシャル」が3月30日(火)放送、映画『るろうに剣心 最終章 The Final』が4月23日(金)、『HOKUSAI』が5月に公開。ドキュメントバラエティ「セブンルール」MC、ラジオパーソナリティ、イラスト・コラム執筆、映像制作など幅広く活躍。

「ものだけ見れば、ビジュアルの良さがあるのは、わかるんです。ファッションが進化したひとつの形としてダメージデニムが存在している。迷彩柄もそう。本来の背景は軍隊由来ですけど、ファッションとして成立しているのは、理解できます。

でも、デニムというのは、その人がつけたダメージだから美しいし、その人がはくから似合う。まさにその人の人生に寄り添ってきた証し。そういう部分に惹かれます」。

かつて、とある映画で、青木さんが演じる役柄の衣装を自ら選んだことがあるという。その際も、デニムの懐の深さを実感した。

「’70年代という設定だったので、自分の膝やモモの位置にちょうど良くアタリが入っていて、いかにも自分がはき込んでいました、という古着を探しました。

その頃に存在したディテールなどにもこだわりました。そのうえでさらに自分ではき込んで、着古したんです。それを見て気付く人がいるかはわかりませんが(笑)。ただ、着ているものが、その人となりを表す意味は、結構大きいと思っています」。

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物選びに生まれた新しい価値観

デニム5万600円/デンハム(デンハム・ジャパン 03-3496-1086)、スウェット5万3900円、スニーカー6万8200円/ともにゴールデン グース(ゴールデン グース 東京店 03-6803-8272)

40代になって変わってきた価値基準は、どのような点なのだろうか。

「作り手が、何をもってデザインしたかという背景が気になり始めています。これは、デニムだけでなくほかのプロダクト全般においてもそう。誕生したストーリーを知ることが、自分にとってそれを好きになるきっかけになるんです」。

その視座は、ファッションの粋を超えて、伝統工芸品にまで及んでいるそうだ。

「職人が丹精込めて作ったものは、大切に長く付き合いたいと感じています。技術を獲得するにいたるまでに積んできた研鑽、あるいは、まったく新しい角度からの発想など、それらを知ることで、作り手の価値観に共感できますから。最近は、そうした背景のあるものこそ、手にしたいし、身に着けたいと感じます」。

気になるブランドがあるという。

「オーシャンズにも掲載されていましたが、ゴールドマンサックスをやめて銅冶勇人(どうやゆうと)さんが立ち上げたブランド、クラウディに注目しています。

アフリカの支援にしても、ただの寄付ではなく、そこにもの作りの需要と供給を満たしたビジネスを成立させた経済的自立への支援。そこに挑戦している人には共感できますし、作っているもの自体も魅力的。

自分が心地良くなれる服を着るだけでない“プラスアルファ”ができれば、と強く思います」。

 

柏田テツヲ=写真 石黒亮一(太田事務所)=スタイリング 佐鳥麻子=ヘアメイク 髙村将司=文

# デニム# 俳優# 青木崇高
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