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2021.03.01

ファッション

“家で着るための服”を作る男が考える、いい感じの家着に必要な要素

寛ぐときだけでなく、食べるときも、働くときも、寝るときも。家着で過ごす&過ごせてしまう時間が限りなく増えた昨今。いわゆる部屋着とは一線を画す、デザインされた「家で着るための服」ブランドが続々と登場している。
なぜ家着を作るのか? 今回、中でも特に気になったブランド「ウエンズデイ(WENZDAY)」のデザイナーにその真意を聞いてみた。
 

「その人のベースを成す服を作りたい」

ディレクター
大久保 連さん
原宿のストリート系セレクトショップに勤務したのち、東京ブランドのPRとして活躍。その後、フリーのPRをしながら2021年より本格展開されるウエンズデイではディレクターを務める。
 
「以前から、自分が服作りをするならルームウェアのブランドをやりたいなと構想を温めていました。
誰しも、自宅ではいつも決まったものを着ますよね。家着ってその人のベーシックになる服だと思うんです。だからこそ家着を作りたいと思うようになりました」。
では、大久保連さんが家着に求める要素とは何だろう。
デザインされた“家で着るための服”。「WENZDAY」ディレクターが考える、家着に求める要素とは
スウェット1万5000円/ウエンズデイ(ノア 03-6438-9676)
「まずは気を使わなくていいこと。例えば昨今はキッチンに立つ男性も珍しくないですが、そんなときに油ハネを気にせず料理できるような。具体的には神経質にならなくていい素材で、多少汚れてもそれが味になること。
でも、公園などワンマイル+αにも着ていける洗練されたデザインであること。今後展開するシーズン2ではジャケットのセットアップを企画していますが、自分だったらそれで子供の授業参観も行きたいですね」。
つまりは、「いい感じ」というヤツだ。
「ストリートファッションで育ってきたので、カチッとしないテイストが好みです。ボトムスはイージーパンツしか作りません。
シャツも、家で着るなら毎度のボタン留めの手間を省けるようにとプルオーバーに。デザインとして前立ては残していますけど」。


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