「自宅を楽しい場所No.1計画」特集 Vol.55
2021.03.01
FASHION

“家で着るための服”を作る男が考える、いい感じの家着に必要な要素

寛ぐときだけでなく、食べるときも、働くときも、寝るときも。家着で過ごす&過ごせてしまう時間が限りなく増えた昨今。いわゆる部屋着とは一線を画す、デザインされた「家で着るための服」ブランドが続々と登場している。

なぜ家着を作るのか? 今回、中でも特に気になったブランド「ウエンズデイ(WENZDAY)」のデザイナーにその真意を聞いてみた。

 

「その人のベースを成す服を作りたい」

ディレクター
大久保 連さん
原宿のストリート系セレクトショップに勤務したのち、東京ブランドのPRとして活躍。その後、フリーのPRをしながら2021年より本格展開されるウエンズデイではディレクターを務める。

 

「以前から、自分が服作りをするならルームウェアのブランドをやりたいなと構想を温めていました。

誰しも、自宅ではいつも決まったものを着ますよね。家着ってその人のベーシックになる服だと思うんです。だからこそ家着を作りたいと思うようになりました」。

では、大久保連さんが家着に求める要素とは何だろう。

デザインされた“家で着るための服”。「WENZDAY」ディレクターが考える、家着に求める要素とは
スウェット1万5000円/ウエンズデイ(ノア 03-6438-9676)

「まずは気を使わなくていいこと。例えば昨今はキッチンに立つ男性も珍しくないですが、そんなときに油ハネを気にせず料理できるような。具体的には神経質にならなくていい素材で、多少汚れてもそれが味になること。

でも、公園などワンマイル+αにも着ていける洗練されたデザインであること。今後展開するシーズン2ではジャケットのセットアップを企画していますが、自分だったらそれで子供の授業参観も行きたいですね」。

つまりは、「いい感じ」というヤツだ。

「ストリートファッションで育ってきたので、カチッとしないテイストが好みです。ボトムスはイージーパンツしか作りません。

シャツも、家で着るなら毎度のボタン留めの手間を省けるようにとプルオーバーに。デザインとして前立ては残していますけど」。

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シャツ1万5000円/ウエンズデイ(ノア 03-6438-9676)

そのデザインのベースにあるのは、音楽を学ぶために過ごした’90 年代のアメリカ・ラスベガスでの原体験なのだそう。

「大学時代の仲間に黒人のジャズミュージシャンがいて、無地のシャツやスウェットをサラッと羽織っていた姿がスタイリッシュだったんです。きっと部屋着のまま外出してきただけなんだけど、その雰囲気がまたクールで。

だからウエンズデイにはジャズやヒップホップといったブラックカルチャーのイメージを投影させています」。

パンツ1万4000円/ウエンズデイ(ノア 03-6438-9676)

リラックスできる服でありたいので、幅広かつ丈短めな今どきのサイズバランスに。抗菌や防臭といった機能素材はコストに跳ね返るためあえて用いず、日常着としてプライスを気にせず着られるという点でのストレスフリーを優先させている。くたびれてきたら臆せずリピート買いすればいい。

「もともとオーバーサイズでパターンしていますし、体型を気にせず誰にでも似合うバランスだと自負しています。そういう意味でのリラックスと、かつトレンド感も兼ね備えた両得のシルエットにすることで、家でもお洒落を楽しもうぜ、という気持ちもあります。

ジェンダーレスなので、パートナーとシェア使いしてもらえたりするのもうれしいですね」。

 

鈴木泰之=写真 来田拓也=スタイリング 髙村将司、安部 毅、増山直樹、磯村慎介(100miler)=文

# ウエンズデイ# ルームウェア
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