デザイン、素材、存在感が最高。トップブランドによる“家で着るラグジュアリー”
淀みなく澄み渡るような安らぎと寛ぎに溢れる特別な場所。そんな我が家での暮らしにトップブランドの服がもたらすもの。それはプライベート空間にあってなお実感できるファッションの愉悦だ。
最高のデザインや素材、そしてブランド自体の存在感に、自然と顔がほころぶ。
「ルイ・ヴィトン」のパジャマシャツ

コットンにシルクを混紡したルイ・ヴィトンの「パジャマシャツ」は、優しく柔らかな肌触り。それはまるで寒さにこわばった体をゆっくりと解きほぐすような、その名に違わぬ心地良さである。
デザインは右胸にブランドのイニシャル「LV」を配した5つボタンタイプ。フロントには3つの玉縁ポケットを備える。そして端正なダークネイビーが、我が家にあっても装いに心地良い緊張感を与えてくれる。共地のトラウザーズの展開もある。
「フェンディ」のスウェットセットアップ

キッチンで鼻歌を口ずさみながら朝食のメニューを思案する。自由気ままに過ごせるおうち時間には、フェンディのスウェットセットアップがお似合いだ。
ハイネックのパーカは黒地のテクニカルコットンに映えるイエローとホワイトの鮮やかなカラーブロックと大胆なブランドロゴのレタリング。イエローの側章が縦に走る共地のパンツはドローストリング付きで裾を絞ったジョグパンツ仕様。
溌剌としたその雰囲気は、後ろ姿からも十分に伝わってくる。
「モンクレール」のナイロンセットアップ

自分だけが抱くことのできる満足感。我が家で着る服だからこそ、それが最重要事項になるはずだ。モンクレールのアノラックとパンツはまさにその好例。
ブランドの頭文字「M」とフランスの国鳥を図式化したシリコン製ロゴをボディと同色にする、きわめてシンプルなデザイン性。それでいて縦横に伸縮しシワになりにくいナイロン素材は、30デニールと超軽量で撥水性まで備える高機能ぶり。大人のツボをよく心得た逸品なのだ。
「ロロ・ピアーナ」のカシミヤセットアップ

暖かな陽射しが降り注ぐ、我が家の特等席で過ごす時間。そんな安らぎに包まれるような感覚を味わえるのが、最高級の、きわめて細い番手のカシミヤ×シルク糸で編んだロロ・ピアーナのセットアップだ。
ラグランスリーブのパーカはジップフロント、ドローストリング仕様のパンツはウエストと裾にリブ編みを採用している。滑らかで軽い、肌を撫でるような感触とオーセンティックなデザインに身を委ねて、思う存分読書に耽られたし。
「ジー ゼニア」のスウェットブルゾン

春隣を感じる頃とはいえ朝夕は冷え込む。そんなときこそ、ジー ゼニアが誇る「テック メリノ」の出番。それは真っ白なボディに袖のネイビーラインがスポーティなスウェットシャツに採用された素材で、天然のメリノウールが持つ本来の機能を先端技術により高めたものだ。
外気に対応する温度調節機能、優れた通気性や速乾性を備え、常に衣服内温度を快適に維持してくれる。そして手洗いによる洗濯が可能。実に頼もしい高機能素材なのだ。
「ボッテガ・ヴェネタ」のニットジャケット

弛緩と緊張。お洒落を楽しむという点においては、たとえ極私的な空間であってもそのバランスは大切にしたい。それを改めて教えてくれるのが、ボッテガ・ヴェネタのニットジャケットだ。
フロントはジップアップ仕様で、余計なデザインを省いて編み立てられている。素材には厳選された最高級ウールを使い、肩回りをあえて構築的に設計。こうした細部へのこだわりがリラックスウェアにどこか優雅な印象を与え、それは佇まいにも表れるのだ。
田邊 剛=写真 来田拓也=スタイリング 北村雄太=ヘアメイク 髙村将司、安部 毅、増山直樹、磯村慎介(100miler)=文