「リーバイス白書」とは……Gジャン熱が再燃している(
コレが証拠!)が、当然、リーバイスを抜きにGジャンは語れない。
では、リーバイスの店舗では今、どんなラインナップが並んでいるのか。
ってことで、リーバイスのプレスルームを突撃。大人にオススメな今季注目のGジャンを5型ピックアップ。歴史や品番など、マメ知識とともに魅力に迫る。
①通称「ファースト」。元祖といわれるGジャン
「501」の誕生からおおよそ半世紀後、今なおリーバイスアウターの“顔”として君臨するシンボリックなアイテムが登場する。デニムジャケットの礎となったトラッカージャケット「TYPE1」、俗に言う“ファースト”である。
’36年に誕生した同作は、その屈強さで広く労働者たちに親しまれ、ユニフォームのごとく着られるようになる。
前立てのプリーツ、ひとつだけ設えたフラップポケット、むき出しになった銅製リベットやフィッティングを調整するシンチバックが特徴的で、背面に入れた2本のプリーツが程よいゆとりを生み、体をしっかりと包み込んでくれる。
こちらは、そんな当時の面影を色濃く落とし込んだリーバイス ビンテージ クロージングの現行モデル。レギュラーフィットのフォルムは、春コートのインナーとしてはもちろん、カーディガン感覚でサラッと羽織ることもできる。
②通称「サード」。実はレアな557が進化した
Gジャンといえば、このカタチを思い浮かべる人も多い「TYPE3」、通称“サード”。
その品番「557」は生産期間が短く古着市場でも球数が少ないことで知られ、当時は泣きを見た人も多かったはずだ。それが今季再登板すると聞けば黙ってはいられない。
こちらは、ライトオンスの557XX。赤タグの“ビッグE”やイエローステッチなど、古着を掘った経験のある者にとっては概ね納得の再現度。育て甲斐のある一着は、泣き寝入りするしかなったあの頃の記憶を十分に癒やしてくれるはずだ。
とまあ、過去の記憶を呼び起こす嬉しさを味わえるとはいえ、古着特有の野暮ったさを感じさせない現代的フィットに仕上げられているところが同作のポイント。大人になった今手に取っても、十分普段の着こなしに馴染んでくれる。
③通称「セカンド」ももちろんありますよ!
第二次世界大戦が終結し、アメリカ経済が活況に沸いた1950年代。リーバイスもまた、戦時下の規制から解放され、勢いそのままにGジャンのモデルチェンジを図ったタイミングでもある。
そこで誕生したのが、ロットナンバー「507」の「TYPE2」、通称“セカンド”だ。
今季はその“セカンド”モデルが豊作の様子で、例えばこの507XX。“ファースト”由来の前立てのプリーツもしっかり踏襲しながら、シンメトリーなポケット配置や、“ファースト”からボタン&両サイドへ変更したアジャスタブル機能など、特有の意匠も散見される。
各所に遺伝子の名残を感じさせつつ、ショルダーを程よく落としたオーバーサイズシルエットや、サステイナブルな生地を使用するなど、単なる懐古主義では終わらせないところも流石。
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