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2021.02.05

ファッション

リーバイス505には“母”がいた! その名も「551Z」が現代に復活

「リーバイス白書」とは……
リーバイスの505と言えば、501と並ぶ人気モデルで、レギュラーストレートフィットとジッパーデニムのアイコン的存在だ(釈迦に説法でしょうけど)。
しかし、そのルーツを紐解くと、リーバイス史に名を残す、ある名作に行き着く。
今季、その“505の母”とも語られる名作がリバイバルを遂げるというのだから、こりゃあ看過できない。
かの名作、505の母と呼ばれる「551Z」って一体……!

ジッパーフライジーンズの元祖「551Z」とは?

時は1940年代。アメリカ西海岸の若者たちは、誰もがリーバイスのデニムに夢中だった。これまでのワークウェア的概念からの脱皮が図られ、ファッションアイテムとして確立された時代である。
’50年代にはデニムをはいて銀幕を彩ったマーロン・ブラントやジェームス・ディーンらの放つカリスマ性もまた、デニムの地位向上にひと役買ったことは言うまでもない。
そして、ヨーロッパの影響を色濃く受ける東海岸へと販路を開拓するにあたり、リーバイスは一計を案じる。ボタンフライに馴染みのない東海岸の人たちに、より親しみをもってもらうべくジッパーデザインのデニムを投入。それが改良を経て「551Z」としてデビューする。
今回復活した「551Z」1万2000円/リーバイス(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)
とはいえ、当時は洗ったあとの生地の縮みによってジッパー不良が起きることもしばしば。そこで、’61年にリーバイスが初のプリシュランク(防縮加工)生地を開発すると、需要はますます向上。
以後、さらなるアップデートを経て’67年の505の誕生へと繋がっていくのだ。


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