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2021.01.22

ファッション

プーマ スウェードに“Made in JAPAN”降臨。初期型を復刻した本作と辿る数奇な運命

プーマのマスターピース「プーマ スウェード」に、革の調達から製造までまるっと日本でコンプリートしたとびきりスペシャルなモデルが誕生した。
名付けて「SUEDE VTG MIJ SILVER」が1月23日(土)、ローンチされる。いわゆる初期型といわれる旧ユーゴスラビアで作られていたモデルを復刻したという一足は、日本が誇る皮革の産地、姫路で鞣したレザーをその地にある製靴工場で仕立てている。
「SUEDE VTG MIJ SILVER」1万8500円/プーマ 0120-125-150
「製造を担ったのはグローバル認可の工場です。もともとは我々のサッカースパイクを作っていたところなのですが、サッカースパイクは現在、ドイツ本社のハンドリングによる工場が担当しています。このような生産拠点の整理・統合にあたり、本社は、こちらの工場のように確かな技術を持つ工場に限ってグローバル認可の資格を付与するようになりました」(プーマ ジャパン マーケティング本部ブランド エヴァンジェリスト・野崎兵輔さん)。

対象の工場には本社のスタッフが定期的に視察に訪れ、その技術力はもちろん、労働環境まで審査しているのだという。
「SUEDE VTG MIJ SILVER」は姫路にある工場で作られている。世界でも数少ないグローバル認可の工場だ。
さすが本社が認めた工場だけあって、ココで作られたプーマ スウェードはひと味もふた味も違う。
ひと目で違いのわかるグラマラスなシルエットは釣り込みに機械釣りと手釣りを駆使した賜物だ。踵を包み込むようなトップラインのシルエットも美しい。足裏にフィットするよう成型したカップインソールと相まって、履き心地も至福。

毛足の揃ったスエードの美しさも特筆に値するが、見逃せないのはフォームストリップ(シューズサイドの流線型のライン)にも天然皮革を採用している点だろう。オリジンは人工皮革が使われていた。目の詰まったナロウなコットンレースやコントラストステッチもこのモデルのために新たに用意された素材であり、仕様である。
「プーマ スウェードは2018年に50周年を迎え、多くのアニバーサリーモデルがローンチされました。追い風に乗せるべく、持てる力を出し切って作ったのがこのモデル。シルバーで染めたフォームストリップがそのアイコンです。“VTG”はヴィンテージ、“MIJ”はメイド・イン・ジャパンの略です」(野崎さん)。


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