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2020.11.15

ファッション

あの頃の渋谷は一体何処に……渋カジを愛したユースケの青春懐古スタイル

「部長びんびん“着回し”物語 Season6」とは……
昨晩はマーシーとのリモート飲み会で思わず夜更かし。眠い目を擦り打ち合わせに出かけたユースケは、帰りしなに渋谷をブラついてみるが…。

Day 13 THU.
ファッションへの熱気や物欲が渦巻いていた往時の渋谷は何処に。「昔は良かった」とは言いたくないけど

「部長びんびん“着回し”物語 Season6」
バッグ8万9000円/J&M デヴィッドソン(J&M デヴィッドソン 青山店 03-6427-1810)、メガネ3万8000円/アイヴァン 7285(アイヴァン 7285 トウキョウ 03-3409-7285)
打ち合わせのあと、気付けば渋谷109の前を歩いていた。街並みはもちろんだが、いちばん変わってしまったのは、若者が持つファッションへの情熱だろう。ガールズブランドのカリスマ店員、コギャル、ちょっと怖かったセンター街。渋谷はいつも熱気に溢れていた。
ユースケの青春時代はこの街で誕生した渋カジファッションの全盛期でもあった。食事代を切り詰めて貯めたお金を握りしめてショップに通ったものだ。
『服好きなダチはみんなそんな感じだった。でも、今は人口減少に伴う社会保障費の増加やバブル崩壊以降、放置され続けた氷河期世代問題が深刻であったりと、依然として日本は問題が山積している。国民の購買力は低下する一方だ。
消費行動や価値観も激変し、ファストファッションが若年層のスタンダードとなってしまった。オレが身を置く繊維部門もアパレル業界と一蓮托生。我が社もこれからが正念場だな』と、雑踏にまみれながら思い耽った。
この日のユースケはブラウンのジャケットに同系色のチェックシャツをイン、ボトムは黒で引き締めた。キレイめにまとめつつも、アウターにミリタリーなモンスターパーカを選ぶあたりが、渋カジを愛したユースケらしい。
着回しアイテム

【1】「イズネス」のダウンジャケット
ベースは、米軍特殊部隊御用達のモンスターパーカ。表地は薄手のソフトナイロンで、中綿は保温性・撥水性に優れたシンサレートだ。8万円/イズネス(アルファ PR 03-5413-3546)
【C】「ラファーボラ」のジャケット
オレンジがかったブラウンが印象的なセットアップはコシのあるウールのツイル生地。上襟が大きいワイドラペルのジャケットやツープリーツのゆったりとしたパンツが今の空気感を醸し出す。6万9000円/ラファーボラ(ストラスブルゴ 0120-383-563)
【10】「シャルべ」のシャツ
フランスの名門シャツメーカーの作は肌触りが極上。バンドカラー、シックな茶系のチェック柄も今の気分だ。5万8000円/シャルべ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 03-5772-5501)
【a】「エイチアイピー バイ ソリード」のパンツ
着回しの利く黒のシンプルセットアップは、ナイロンにテンセル、ポリウレタンのミックスした素材でしっとりとしたタッチと優れたストレッチ性を併せ持つ。ジャケットはダーツに隠しポケットを持ち、パンツは腰がゴムシャーリング仕様に。動きやすさという点でも抜群の快適性を誇る。2万7000円/エイチアイピー バイ ソリード(タトラスインターナショナル 03-5708-5188)


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