2020.09.17
FASHION

アウトドア好きスタイリストが10年以上愛用する“ベテラン”と今年の“ルーキー”短パン

監督・俺のベテランとルーキー●大黒柱となるベテラン、勢いのあるルーキー。熟練の味とフレッシュな新味はいずれも無二の魅力を持つ。ファッションもまた然り。業界のお洒落番長たちが長年愛用する“ベテラン”と手にしたばかりの“ルーキー”を拝見。

人間は生まれながらにして、買い物好きである。三大欲求は物欲を入れて、欲求四天王に陣形を組み換えるべきだ、とさえ思う。

「新作」や「限定」というキャッチコピーは、いつだって効果バツグン。その二文字を見かけるたびに、購買意欲が駆り立てられる。しかし、なかにはどんな新入りが入ってきても立場の揺るがない、愛着のあるアイテムがあるのもまた事実。

そこで新企画「監督・俺のベテランとルーキー」では、玄人のクローゼットやガレージに鎮座するベテランと、今年買い足したばかりで登板の機会を伺うルーキーなアイテムを対比してご紹介。

年間キャンプ回数はロケを含めて100回以上の超アウトドア好きスタイリスト、平健一さん。愛車、三菱のジープ J36の前で。

記念すべき第1回は、アウトドア好きとしても知られる名物スタイリストの平 健一さん。数千、否、数万ものプロダクトを見てきたオーシャンズでもお馴染みの平さんが厳選したベテランとルーキーとは?

 

ルーキー:グリップスワニーのショーツ

1800年代中期、一攫千金を狙う採掘者に向けて開発したイエローグローブでお馴染みのグリップスワニー。リアルなワーク&アウトドアメーカーが、ショーツを展開していることはご存知だろうか。

「ひと言で言うと、“最強ショーツ”ですね!」。

アウトドアライフに類稀な知見を持つ平さんをも唸らすショーツとは、一体どのようなアイテムなのだろうか。

「このショーツには、サイズや機能違いのポケットが9個も配備されています。キャンプのときでさえ、このパンツ一本あれば手持ちのアイテムは十分収納できますし、何ならフェスのときもカバンを持たずに、このショーツで出歩いてました!」。

9個のポケットで、カバン要らず。ラゲージ業界にとっては、このうえなく恐ろしい存在である。

「ジップ付きのポケットもあるので、貴重品の持ち運びも安心。個人的にはサイドのスマホポケットがお気に入りです。座るときもスマホが足にあたらず、簡単に取り出せるのはうれしいですよ!」。

さらに、生地には注目の機能素材、サプレックスナイロンを採用。綿のように柔らかく快適な着心地で、綿よりも乾きやすい特徴を持ち、撥水性、通気性まで兼ね備えている優れものだ。

「本当にこれしかはいてない。それくらい病みつきになるので全力でオススメしたいです!」。

NEXT PAGE /

ベテラン:ラルフ ローレンのショーツ

どこか民族的な雰囲気の漂うこちらのショーツは、2011年発売のラルフ ローレンのものだ。

「このチノショーツは、ラルフ・ローレンご本人が、実際にアフリカに赴いたときの旅行体験記からインスパイアされたものです」。

ポケットを縁取る刺繍、随所にあしらわれたビーズ、そしてシマウマや木のプリント。個性ある一着はまるで、サバンナの雄大な大自然を彷彿させる。

「ラルフ・ローレンさんは、ヴィンテージや異国文化にも造詣が深く、この一本でも彼のスタイルが色濃く表現されていると思います」。

「最初はもう少しプリントが濃く、ステッチもしっかりしていましたが、はき込んで味が出てきました。育てる喜び、というやつですね」。

もちろん、チノパンなのでコインポケットも。小さなディテールではあるが、こういう細かな気遣いに洋服への愛情と、ブランドの妥協なきものづくりの姿勢を感じる。

平さん曰く、このアフリカンシリーズには、フルレングスのタイプやカーゴバージョンもあるのだとか。古着ショップなどで見かけた際には、ぜひ手に入れておきたい逸品である。

 

市川明治=取材・文

# ラルフ ローレン# ギアショーツ# ショーツ
更に読み込む