そこが知りたい! 女性が好きな男服 Vol.2
2020.09.04
FASHION

今こそ、デニム適齢期。スタイリスト大草直子さん的「大人のデニム論」

「老若問わず、誰でもはいているデニム。若い人は勢いではけますが、年を重ねると相応の工夫が必要。裏を返せば、それだけ着こなしの幅が楽しめるわけなんです」。

そう教えてくれたのはスタイリスト・大草直子さんだ。

年を重ねれば、肌にシワも刻まれ、くすんでもくる。デニムも同じように経年変化がひとつの味になる。質感という点でも相性は抜群。だから、大人のほうが格好良くなるのだそう。

「女性目線で気を付けていただきたいと思うのはバランス感です。失敗したデニム男子でよく見かけるのは、「超手抜き派」か「超こだわり派」。気持ちはわかります。でも、一歩立ち止まって、大人のデニム作法とは何たるかを考えてみる。

自分目線ではなくて、隣にいるパートナーに想いを馳せてみる。ファッションってコミュニケーションだと思うんです。相手がいて、自分もいる。遠くの不特定多数ではなく、近くのステディに向けて。なんて視点もあるんです。これを意識するだけでも、デニムがどんどん楽しくなると思いませんか?」。

 

「シェアマインド」で選ぶアクセサリーが素敵です

「シェアマインド」で選ぶアクセサリーが素敵です
バングル[左手大]5万9000円、[左手小]2万5000円、[右手]3万3000円/すべてアダワット トゥアレグ 050-5218-3859、リング6万8000円/ザ レタリング(エスケーパーズオンライン 03-5464-9945)、デニム4万6000円/ロンハーマン デニム(ロンハーマン 03-3402-6839)、ニット3万3000円/フォンデル(エストネーション 0120-503-971)、中に着たTシャツ2300円[2枚セット]/マジェスティック(ファナティクス・ジャパン 03-4565-4000)、サングラス3万7500円/オリバーピープルズ(オリバーピープルズ 東京ギャラリー 03-5766-7426)

「男性がやってしまいがちなのは、自分の『大好き!』をギラギラモリモリ重ねてしまうアクセ使い。年相応という点でも、シンプル志向な時代背景を踏まえても、あっさりしたものが好印象に。

トゥアレグ族による伝統工芸の美しいジュエリーや、文字をデザインしたリングは、パートナーともシェアできる中性的で媚びないデザイン。

トゥアレグ族による伝統工芸の美しいジュエリーや、文字をデザインしたリングは、パートナーともシェアできる中性的で媚びないデザイン。黄色みのあるゴールドではなく、グレー系のシルバーを、モノトーンのトップスに合わせるとセンスを感じます」(大草)。

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褪せた色や風合いが肌に馴染む印象をつくります

だから、『服を自分に引き寄せる』という考え方で、ヴィンテージ風なウェアを選ぶ。
ジャケット4万9000円、デニム2万1000円/ともにポロ ラルフ ローレン(ラルフ ローレン 表参道 03-6438-5800)、Tシャツ8000円/RHC、スニーカー7000円/ヴァンズ(ともにRHC ロンハーマン 045-319-6700)、サングラス4万9000円/アイヴァン 7285(アイヴァン 7285 トウキョウ 03-3409-7285)、バングル2万7000円/アダワット トゥアレグ 050-5218-3859

「年齢を重ね成熟した男性は、ときに新品とハレーションを起こすことも。だから、『服を自分に引き寄せる』という考え方で、ヴィンテージ風なウェアを選ぶ。ウォッシュ加工のものでも、新品を何度か洗濯してから着るのでもOKです。

このミリタリージャケットもヴィンテージ加工がいい感じ。

このミリタリージャケットもヴィンテージ加工がいい感じ。デニムもエイジングを楽しめる服ですから、両者を組み合わせて、年を重ねた肌に馴染む塩梅を自分で加減するのが大人のお洒落だと思います」(大草)。

 

シンプルだからこそ、小物は上質なものが正解です

エルメスのスカーフといえば、50年以上も人気の定番ですが、このカシミヤシルクの『ロザンジュ』は、実は正方形ではなく、巻きやすいように横長の菱形にデザインされています。
スカーフ9万2000円、靴11万3000円、/ともにエルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)、デニム2万3000円/アッパーハイツ (ゲストリスト 03-6869-6670)、カットソー6800円/ロンハーマン 03-3402-6839、腕時計68万5000円/ IWC 0120-05-1868

「上質なのはもちろん、愛すべきストーリーがある。そんな小物を選んでほしい。エルメスのスカーフといえば、50年以上も人気の定番ですが、このカシミヤシルクの『ロザンジュ』は、実は正方形ではなく、巻きやすいように横長の菱形にデザインされています。

また、出自を匂わせる馬柄のプリントも奥ゆかしい。縁かがりの赤とローファーの赤もさりげなくリンク。これ見よがしでなく、細部に気を配った小物でデニム姿を盛り上げてください」(大草)。

 

教えてくれた女性はこの人!
大草直子(おおくさなおこ)●東京都生まれ。女性誌編集を経てスタイリストとして独立。経験と考察から導き出した理論的なコーディネイトが大人の女性に大人気の超実力派。雑誌、広告、カタログ、また講演会にも奔走するなど多彩に活動。著書も多数。instagram@naokookusa

 

黄瀬麻以=写真 清水ヤヨエ(+nine)=ヘアメイク 髙村将司=文

# デニム# 大草直子# 女性目線
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