サングラスの永久定番「ウェイファーラー」。愛用者3人に聞いた、好きな理由
世界で最もメジャーなアイウェアブランドのひとつ、レイバン。なかでも1952年に生まれた「ウェイファーラー」は代表作にして不朽の名作として名高く、世界中で厚い支持を集め続けている。
と言っても、ウェイファーラーにもさまざまなモデルが存在するし、ヴィンテージになると表情も変わってくる。どんな基準で選ぶのが正解か、その模範解答をファッション業界人に見た。
ラジオナビゲーター、nicoさんの場合
20本ほどのサングラスを所有するnicoさん。そのコレクションにラインナップするウェイファーラーは、明らかに定番モデルとは一線を画す、なんともハッピーな変わり種だった。
「ウェイファーラーらしいレトロなブラックと、ギラギラの太陽に映えるトロピカルな水色のフレーム。こいつの良さはもう配色に尽きますね」。
鮮やかな色のサングラスにはちょっと抵抗があったとしても、こんなさりげない配色なら大歓迎。その茶目っ気は、大人の遊び心を表現するのにも打ってつけだ。
セブンバイセブンのデザイナー、川上淳也さんの場合
川上さんが愛用するウェイファーラーは’80年代のヴィンテージ品。
「よく見かけるモデルだと大半はレンズが変わっていたり、何かしら時間の経過のなかで手が加えられたものが多いのですが、これはすべてのパーツが当時のまま。非常に珍しいパターンだと思います」。
「状態の良さはもちろんですが、何より自分の顔にうまくハマってくれて。今じゃ、いちばん使うサングラスですね」。
欧米のサングラスは日本人の顔になかなかフィットしにくい……とも囁かれるが、それでも自らにしっかりフィットする一本を探し当てるあたり、目利きの鋭さが見て取れる。
アンフィルのデザイナー、藤原将平さんの場合
もともとサングラスは“しない派”だった藤原さんだが、ある日、必要に迫られて購入することに。どうせ手にするならやはり王道を……ということで選んだのがウェイファーラー。フレームは鼈甲をセレクトした。
「よく汗をかくので、メガネを掛けても曇りやすいんですよ。でも、このサングラスは曇ることがないんです」とスペックにも大満足。でも、必要に迫られて……って、何があったの?
「アメリカ旅行中でした。初海外でとにかく陽射しが強烈だったことをよく覚えています。レンタカーの運転に支障が出るほどでしたね。高速道路を降りたあと、つい車線を逆走しそうになりましたもん(苦笑)。それまでサングラスとは縁遠かったけど、もう、たまらず購入しました。今ではいい思い出です」。
レイバンの代表作「ウェイファーラー」。サングラスの王道をゆく一本にも、実にさまざまな選択肢があるようだ。自分ならではの視点を持って、お気に入りを見つけよう。