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2020.07.22

ファッション

打倒ナイキの超本命・ミズノ「WAVE DUEL NEO」で、記録は伸びるのか?

前回紹介した新素材「MIZUNO ENERZY」を採用した、もうひとつのシューズが「WAVE DUEL NEO」。
こちらはフルマラソン3.5時間切りのランナーをターゲットにした本格派のレースシューズで、箱根駅伝で区間新記録を達成した創価大学、嶋津雄大選手が履いていたのはコチラのモデル。
今回はこの「WAVE DUEL NEO」をレビューしたい。
「WAVE DUEL NEO」2万3000円/ミズノ 0120-320-799
ここ最近、ランニングシューズ界は「カーボンプレート」や「厚底」の話題で一色だった。
ナイキの「ヴェイパーフライ」を履いた選手が世界中で次々と記録を打ち立てたことで、多くの選手が、これまで履き慣れたシューズから続々とナイキへと移行。
それに伴い、多くのメーカーがこぞって、カーボンプレートが入っているシューズや厚底シューズを発売した。
通常モデルにはローカットもラインアップ。ローカットはホールド力を高めるためヒールカップが付いており、約10g重くなっている。「WAVE DUEL NEO Low」1万9000円/ミズノ 0120-320-799
実はミズノはカーボンのサプライヤーとしての一面も持っており、カーボンの扱いはお手のもの。実際、大昔にはカーボンプレート入りのトラックシューズを売り出したこともある。
だが、カーボンを知り尽くしているからこそ、その弱点を見抜き、それを克服したまったく新しい素材「MIZUNO ENERZY」を開発したのだ。
 

目指したのは反発性と操作性を両立したシューズ

今回ゲットした、嶋津選手と同じ白モデルは限定商品。2万3000円/ミズノ 0120-320-799
今回ミズノが目指したのは、反発性がありながらも操作性の良いシューズ。
「ヴェイパーフライ」は反発性がある反面、立っているだけで前に押し出されるような感覚があり、ある程度、靴に合わせた走りが求められると言われてきた。
一方、ミズノは反発性がありながらも、ランナーが走りを変えることのないシューズをコンセプトにしている。
従来のソール素材と比べ、反発性が約35%向上した新素材「MIZUNO ENERZY LITE」と、陸上スパイクの開発技術を活かしたミズノ独自の樹脂製プレート「ウエーブプレート」との組み合わせによって、反発性がグンと向上。
ミッドソールの「MIZUNO ENERZY LITE」は、従来のソール素材と比べて反発性が約35%アップしているが、柔らかく、それでいながら驚くほど軽いのが特徴だ。
さて、このシューズのターゲットは、フルマラソン3時間半以内。ちなみに筆者は5時間切りがやっとである。明らかなオーバースペック。履きこなせるのだろうか。
アッパーはニット素材をベースに、足首まで包む珍しいハイカットタイプ。サイズさえちゃんと合っていれば、靴紐は飾りに過ぎない。


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