オーバースペックなのか? 実際に走ってみた!
まずは足を入れてみる……ところが、この靴、履くのがめちゃくちゃ大変なのである。スキーブーツを思い出してもらうといいかもしれない。かかと部分が突っかかって、なかなか足がおさまらない。
ようやく入った!と思ったときには、靴全体が足にピタリとフィット。足首部分は靴下のように適度に締まっていて、足底は土踏まず部分を上に引き上げるような感覚。かかともピタリとおさまっている。
足にダイレクトに伝わってくる路面のフィーリングは、さすがレーシングシューズ。果たしてこのフィーリングで長距離を走れるのか、ちょっと不安になったのだが、走り始めると感覚は一変。
グリップ力の強いアウトソールがガッチリと地面を掴み、ミッドソールの反発性が足をグッと前に出してくれる。
自然にストライド(歩幅)が伸びてくると、靴下のようにピタリと足にフィットしている感じが気持ちいい。
くるぶしやかかとが擦れるのでは?と走る前は心配をしていたものの、どこかが痛むこともない。まるで何も履いていないような感覚。それなのにしっかりと反発も感じられて、気持ち良く足がまわっていく。
結果、タイムがグッと短縮。上級者じゃなくても、その恩恵を十分受けられるシューズだった。「3時間半切りなんて夢のまた夢」というランナーでも大丈夫だ。
コロナ禍が過ぎ去り、大会が再開したら、これを履いて、ぜひ走ってみたい。
[問い合わせ]ミズノお客様相談センター0120-320-799林田順子=文