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2020.07.16

ファッション

今こそ外出可能なルームウェアが必要だ! Z世代の「寝間着活用論」

「遅れました! ホントすみません!」。インタビューの待ち合わせは14時で、到着時間は15時前。駆けつけたのはシブヤソーシャルウェーブ スタッフの平野 塁さんだ。
聞けば、寝坊して約束の時間直前のメールで起きたそう。必死に謝る感じが若気のいたりらしくて微笑ましい。と言うより、その時間に起きたにしては意外と到着が早い。
平野 塁●2001年生まれの新世代。日本のクラブシーンの隆盛に大きく貢献した伝説的なDJ、HEYTAこと平野雅裕さんを父に持ち、自身はストリーミングも可能なDJブースを持つ異色のショップ、SSW(シブヤソーシャルウェーブ)のスタッフとして活動している。
「僕、いつも起きてからは早いんですよ。ニット帽だけ被れば、大体すぐ出られる格好なんです。今日は取材ということで、人に会うので着替えてきましたが」。
起きてそのまま外出できる格好。普段、平野さんはどんな格好で寝ているのかをたずねると、「パジャマです!」と即答。スケボーで破れたワークパンツにパーカのフードを被り、脇にデッキを抱えた男が、行儀良くパジャマに着替えて寝ているというのがちょっと意外だ。
「ずっとバスケ部だったので、元は“バスパン”をはいて寝ていたんですよ。だけど、知り合いがやってるボットというブランドのパジャマを買ってから、ハマってしまったんです」。
そのとき選んだのはシルク製の正統派ながら、映画『スカーフェイス』のシーンがコラージュされたトガったデザインで、あくまで街着として買ったそう。しかし、着ていくうちにその心地良さに気付き、就寝用にもなったと話す。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』人より知能指数は劣れど、純真な心を持った主人公が困難や人の優しさに触れながら成長していく様を描いた不朽の傑作。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』人より知能指数は劣れど、純真な心を持った主人公が困難や人の優しさに触れながら成長していく様を描いた不朽の傑作。寝るときはしっかりとパジャマに着替える、普段着もシャツをキチッとタックインする、行儀がいいの印象的。
「小学校六年生の頃に初めて観た洋画が『フォレスト・ガンプ』だったんです。それまでは映画に興味がなかったのですが、親にすすめられたのがきっかけで。そのときは観ても特に何も感じなかったけれど、高校三年生になってから偶然観返したらとても面白かった。
ストーリーだけでなく、ナイキのコルテッツが印象的に映ってたりとか、ファッションにもグッときました。トム・ハンクスがベッドで眠るシーンでストライプ柄のパジャマを着てるんですよね。それで、『パジャマっていいなぁ』と」。


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