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2020.02.11

ファッション

過去作をベースに現代に誕生。 男のツボを突く温故知新なコーチとブルックス

誤解を恐れず言えば、男は「過去」を愛でる生き物だ。巷間で言われる、女性の恋愛は「上書き保存」、男性の恋愛は「別名で保存」なんて例えは、言い得て妙。
断捨離を望む妻に、せっせとため込んだコレクション(ミニカー? ガンプラ?)をこっそり捨てられた経験がある諸兄は、いよいよピンとくるはずだ。実際、復刻商品の類いは、メンズのほうが多いように思う。
というわけで、過去作をベースにして現代に誕生したアイテムを紹介するが、我々男性のツボを突くものばかり。

「コーチ」のバッグ

「コーチ」のバッグ
3月上旬発売予定。H20×W22×D7cm 6万4000円/コーチ 0120-556-936
創業78年のコーチから、数々のアーカイブにインスパイアされて新たに登場したコレクションが「コーチ オリジナルズ」。このポーチは、オーセンティックなアメリカンスタイルをキープしながら、ペンホルダーやカードスロットなど現代の仕様にアップデート。

 
「ブルックス ブラザーズ」のシャツ

「ブルックス ブラザーズ」のシャツ
各1万9000円/ブルックス ブラザーズ ジャパン 0120-185-718
ブルックス ブラザーズが考案したボタンダウンスタイルの襟は、本家では「ポロカラーシャツ」と呼ばれる不動の定番。アメリカ製の最新モデル「スーピマ コットン オックスフォードポロボタンダウン ドレスシャツ」では、4年ぶりに変わったことがある。胸ポケットが付いたのだ。
過去、付いていた胸ポケだが、アーカイブ仕様に近づけるため一度は外れることに。でもこの顔つきではやっぱり物足りない!と復活。これだけでもニュースになるのだから、歴史を顧みることは面白い。
 
どちらもまさしく温故知新で、過去と現在を俯瞰して風情に浸りつつもその先の進化にも思いを馳せるなんて実に豊かだ。「いいもの」には過去も現在もない。とにもかくにも、前向きに過去と向き合うぶんには、健全だと思いますよ。と、誰に向かって言っているのやら……。
 
高橋絵里奈=写真 来田拓也=スタイリング 髙村将司=文


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