知ってるつもりの彼女のキモチ Vol.4
2019.11.23
FASHION

奥様目線の街角パパラッチで判明! オレたちに必要なのは“着”遣いだ

知ってるつもりの彼女のキモチ●あなたは、そばにいる女性の気持ちを、本当にわかっているだろうか? 服装、遊び、家事、仕事。どこか、ひとりよがりになってはいないだろうか? 会社の部下、同僚、取引先のあの人、妻……彼女たちの本音を知って、我がふり直せ。

前回に続き、奥さま目線の街角パパラッチにご協力いただいたナノ・ユニバースのメンズプレスを担当する鳴海有加さん(左)とアーバンリサーチのウィメンズプレスの徳野茉奈美さん(右)。

左の鳴海有加さんが担当するナノ・ユニバースはコチラ。右の徳野茉奈美さんが担当するアーバンリサーチはコチラ

前回は二人にとってのベストな大人たちを挙げてもらったが、今回はスナップした方々を例に、パートナーにぜひ意識してほしいポイントを教えてもらった。

 

必要なのは、格好良さよりも“着”遣い

—結局、夫のどんな格好が奥さまとしては嬉しいのでしょう?

鳴海さん 難しいですよね。大人ストリートが好きな私みたいなタイプもいれば、徳野さんのようにアメカジ好きな人もいますし。

徳野さん 個性を抑えて周りに合わせる必要はないと思います。

鳴海さん 極論、似合っていればそれでいい。

徳野さん そうですね(笑)。ただ、その中でも着こなしにおいて気遣ってほしい部分もある。ほんの些細なことなんです。“着”遣いとでもいいましょうか。

神田佳祐さん(34歳)美容師

鳴海さん あまりゴチャゴチャさせないほうが、結果うまくまとまるような気がします。シンプルに。これは旦那さんにも内心求めていることでもあるんですよね。

徳野さん こちらの神田さんはシンプルのいい例。スウェット、デニム、スニーカーと、アイテムは一般的ですけど、これくらいのほうが気取っていなくてこちらもリラックスして隣を歩けます。程良くラフで、清潔感もある。イヤフォンをサラッと首から掛けているところも、なんだか大人の余裕を感じさせますよね。

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「シンプルな分、サイズ感が大きなカギ」

鳴海さん アカ抜けた感じが出てますよね。全体的にユルめなんですけど、それがダラシないというよりは大人としての余裕を感じさせる。

徳野さん ユルめなんですけど、決してサイズがオーバー過ぎではないんですよね。

戸塚 睦さん(23歳)「デンハム」ショップスタッフ

鳴海さん サイズ感ですよね。シンプルな分、やはりサイズ感が大きなカギを握っていると思います。こちらの戸塚さんはわりとがっしりとした体型でしたけど、緩やかにテーパードがかっているパンツがいい。これがダボっとしていたら、野暮ったく感じてしまうかもしれません。

徳野さん ボトムスでバランスをとり、シュッと見せていますよね。トップも程良くゆったりめで体のガッシリ感を自然に見せています。これがタイトだったらと思うと……。

鎌田祐西さん(30歳)アパレル関係

鳴海さん スナップ中、二人で話していたのが、女性よりも男性のほうがシルエットは大事なのかもと。誤魔化しがきかないというか。

徳野さん トップスとパンツの丈や太さのバランスなどは、気を遣ったほうがいいかもしれませんよね。

鳴海さん こちらの鎌田さんもカバーオールとチノパンの“ザ・アメカジ”的アイテムチョイスですが、パンツに細身を選び、トップとのメリハリをつけたことでスタイリッシュな雰囲気。

徳野さん パンツのシルエットは特に大事だと思います。

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「セットアップは、“ハズし”がおしゃれの分岐点」

山田英理人さん(30歳)広告代理店

—セットアップの方にも声を掛けてらっしゃいましたよね?

鳴海さん やはりセットアップはメンズカジュアルのトレンドのひとつでもありますからね。みなさんにもぜひセットアップは着てもらいたいです。ただ、その際は、オンスタイル的心境ではなく、あくまで肩の力を抜いて。

徳野さん 山田さんは、キレイめになりがちなセットアップに対して、デニムのシャツをハズしで持ってきているところがうまいですね。やはりどうハズすかがポイントになると思います。

鳴海さん 本来であればカッチリ着てもおかしくないところですが、胸元、メガネ、バックパックなどであえて抜け感をつくり、黒のシューズで引き締めるバランスの良さが光ります。これが茶系の足元になってくるとぼんやりしてしまうのかなと。

徳野さん 足元はスニーカーでもかわいいですよね。ニューバランスの993とか991とか。

岩本倫敦さん(38歳)「アイウェア メビウス」スタッフ

鳴海さん 岩本さんはジャケットとスラックスをトーンオントーンで合わせ、セットアップ風に見せています。全体的にオーバーサイジングで、スラックスの丈も短め。そこが絶妙で、さらにTシャツをインしちゃうといい子ちゃんになりやすいので、アウトしながらうまく抜け感を出していますよね。

徳野さん 全体的にシンプルですけど、パンツのサイジングやメガネなどの小物で個性をプラスしているところが上手いなと思いました。今回は白のスニーカーを合わせていますけど、カラースニーカーでも可愛いかなと思います。パープルとかピンクとか、あとブルーのコンバースとか。この方は履かないかもしれませんけど(笑)。

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「色、柄の一点投入が大きな差を生みます」

関口文也さん(34歳)「フィルメランジェ」ディレクター

—こちらの方はシンプルで参考にしやすそうです。

鳴海さん そうですね。ただ、いちばん参考にして欲しいのは色のワンポイント使い。遠くから見て、肘のオレンジがすごく効いていました。

徳野さん パーカとカーゴパンツ。言っちゃうと普通なんですけど、それをサラッと特別にしてくれているのがやはりオレンジ。これがないと物足りなく感じるかもしれませんが、その差は大きいんです。

鳴海さん あとはフードのコード。

徳野さん 結んでいるところが可愛いですよね。

鳴海さん やんちゃな感じ(笑)。ずっと一緒にいると、慣れが着こなしに油断を生みダラしなさに直結してしまう。ベースはしっかりおしゃれを意識して欲しいですけど、そのなかに見せるさりげない抜け感であれば大歓迎。

内田雅之さん(39歳)デザイン会社経営

徳野さん 柄もポイントになりますよね。内田さんは、アウターはスエードのトラッカージャケットですけど、インナーにピッチ幅のあるナローボーダーを挿すことでアメカジに爽やかさをプラスしています。

鳴海さん 確かに。柄は大人になると結構使いづらいとは聞きますけど、これだけ細くて広いピッチのボーダーだと、そこまで子供っぽく見えない。しかもボーダーは爽やかさを生む好手だと思いますので、夏限定にしておくのはもったいないかもしれません。爽やかで清潔感のあるスタイルは、多くの奥さまも熱望していると思います。

日々、奥さまは大海のごとき広い心と温かい目で我々を見てくれている。とはいえ、それに甘んじてはいけない。彼女たちが言う気遣いならぬ“着”遣いの大切さを、しかと心得たいものである。

 

河野優太=写真 菊地 亮=文

# 女性目線# # 街角パパラッチ
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