自分のスタイルの根底に「アメカジ」を持つ大人であれば、このキーワードの“三つ巴”には心が震えるのではないか?
デニム、タイダイ、スニーカー。
まさに夢の組み合わせでデザインされた一足は、ルイ・ヴィトンからリリースされた新作。メゾンの定番スニーカー「トロカデロ」に、ジャガード織りでモノグラム・モチーフをあしらったデニムアッパーを乗せ、タイダイ風の加工を施した。
なんにでも合わせやすそうなローテク顔のデザインに好感が持てるが、「俺、実はハイテク派なんだよね」という人には、ミドルカットの「ファストレーン」をオススメしておきたい。
「トロカデロ」と同じ素材をアッパーに使いながらも、まったく違った印象。丸く太めのシューレースやプラスチックパーツのコンビネーションが好アクセントになっている。
そもそも、ルイ・ヴィトンでは珍しいタイダイは2019年春夏コレクションのキーモチーフとなっており、メンズ アーティスティック・ディレクターのヴァージル・アブローは、
タイダイ:素朴なサイケデリック要素があり、その幻覚のようなエフェクトが幸福感の表現に使用されることが多い。自分で染めることもできる技法のため、ヒッピー文化が色濃く残るウィスコンシン大学出身者にはノスタルジックな価値がある。
と定義している。タイダイはメゾンの歴史とは対極にあるモノかもしれないが、それをミックスすることで新たな価値を生む、ヴァージルらしいクリエイションの妙が光る新作だ。
さあ、どちらにするか?と思っていたら、ソックスのようなフィット感が魅力のモデル「V.N.R」でもタイダイバージョンがリリースされた。
こちらは赤とグリーンが基調で、タイダイ柄の上にグラフィティ風デザインがプラスされている。シュータンの「LV」イニシャルのシグネチャーもナイス。
いやはや悩みのタネが増えてしまったが、いずれにしても、俺らの“好き”を全部乗せしたスニーカーなんて、見逃すわけにはいかないのである。
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