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2019.09.12

ファッション

デニム界に出現した怪物「モンスターストレッチデニム」の正体

デニム界にとんだモンスターが現れた。といっても、ゴジラのような巨大な怪獣ではない。どちらかというとルフィやダルシムのような超人タイプのヤツである。

雑煮の餅のように伸びているこのデニム。日本発のデニムブランド「KURO(クロ)」が2年の開発期間を経てついに発売にこぎつけた、その名も「モンスターストレッチデニム」である。
その伸縮性はまさにモンスター級だ。なんと既存のストレッチ生地と比較して、伸び率はほぼ2倍。ルフィには及ばずともダルシム相手ならあるいは……といったところか。
そのカラクリは、このデニムのために開発した“糸”にある。従来のストレッチ生地の原理は「元の生地を加工して縮ませることでストレッチさせる」という方法が主流だった。しかし、この新デニムは「高いストレッチ性を持つ新たな糸を使い、張力を抑えたまま織り上げる」と発想を転換したのだ。
シルエットはスリムなスキニータイプで、型も従来のラインナップにはないオリジナルのもの。[左]2万4000円、[中]2万4000円、[右]1万8000円/すべてクロ 03-6274-6257
デニムが伸びたあとに戻る力=キックバック率も90%と衝撃的なストレッチ性を実現。キックバックの力が弱いと膝部分が伸びてシルエットが崩れてしまいがちだが、このモンスターならそんな心配も激減ってわけだ。
また、「ストレッチデニム、快適なんだけど質感がなぁ……」という往年のデニムラバーもいるだろう。だがこのデニムはストレッチ生地にありがちな、“ぺちゃっ”とした平らな生地感ではなく、綿100%に似た本格的なデニムの質感を見事に再現している。
デニム生地のオンス自体も調整可能で、今後はもっとヘビーオンス、またはライトオンスのモンスターストレッチデニムが登場する、かも。
デニムジャケットは通称「ファーストタイプ」をモデルにデザインした。[上]2万8000円、[下]2万3000円/ともにクロ 03-6274-6257
クロはメイド・イン・ジャパンにこだわる日本のデニムブランドで、その名前は日本人の瞳や髪の色に由来する。長い歴史と伝統を持つ日本のクラフツマンシップを活かしながら、常に新しいものづくりに挑戦する。それがクロのスタイルだ。
ジャージー並みのラフな着心地とデニムらしいタフな質感を両立させたこの「モンスターストレッチデニム」も、実にクロらしい温故知新な仕上がり。9月中旬よりKURO直営店及び各取り扱い店にて順次発売される。
さ、怪物のお手並み拝見といこうじゃないか。
[問い合わせ]
KURO GINZA
03-6274-6257


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