一目惚れ、もう迷わない サイコーッ!の夏カジ。 Vol.87
2019.07.28
FASHION

ファッション業界人が太鼓判! サマースタイルを有意義にするボトムス選

ファッション業界の目利きに聞いた、自分にとってサイコーッ!の夏服。同世代が独自の審美眼でピックアップしたそれらは、我々のサマースタイルをまたひとつ有意義にしてくれるヒントになるに違いない。彼らの夏のこだわり、分けてもらおう!

「ベンダー」ディレクター&バイヤー 小田 聖さん Age 36 が選んだ
「テアトラ」のパンツ

「ベンダー」ディレクター&バイヤー 小田 聖さん Age 36 が選んだ 「テアトラ」のパンツ

「あまりの快適さに感動。今では3本持ちです」
長年のバイイングを通し、ハンドメイドの工芸品から最新テックウェアまで、膨大な服を吟味し、実際に試してきた小田さん。それだけに目が肥えているが、そんな彼をうならせたのがテアトラのイージーパンツ「リゾート」。「あまりの快適さに感動して買ったのが2年前。今は同じモデル3本を使い回しています」というから、たいした偏愛ぶりだ。

「ソロテックスというストレッチ生地を使っていて、膝も抜けないし動きやすい。もともとは航空機内で快適に過ごせるようにデザインされていて、ポケットも多く、配置も工夫されています」。夏は軽装が一番=手ぶら派の小田さん。バッグを持たずに済む収納力も手伝い、すっかり手放せなくなったという。

 

「BIN」ディレクター 阿久津誠治さん Age 42 が選んだ
「アタライユ」のショーツ

「BIN」ディレクター 阿久津誠治さん Age 42 が選んだ 「アタライユ」のショーツ

「ニースのオジサンみたいにはけると格好いい」
阿久津さんにとって、魅力的な服の基準のひとつが専門性。「例えば、特定のシーンで使うものなのに、普段の街中でも魅力的に映るものがすごく好きなんです」。夏で言えば、水辺のためのスイムショーツもそのひとつで、挙げてくれたのはフランス発の専業ブランドのもの。かなり短い丈がポイントだ。

「例えばピカソの生前の写真なんかを見ると、バスクシャツにすごく短いショーツをはいてたりしますよね? 南仏のニースにいるオジサンのようなショーツのはき方にすごく憧れるんです。日本人には馴染みがない着方で、しかも女性の反応は良くない(笑)。でも、大人になるほど似合いますし、僕は格好いいと思うんです」。

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「キャプテン サンシャイン」デザイナー 児島晋輔さん Age 42 が選んだ
「キャプテン サンシャイン」のセットアップ

「キャプテン サンシャイン」デザイナー 児島晋輔さん Age 42 が選んだ 「キャプテン サンシャイン」のセットアップ

「日常から旅までこれさえあれば快適」
例年に増して暑さが厳しそうな今年の夏。児島さんが自身のブランドのなかでも気に入っているのが、日本の気候に合わせて作ったセットアップだ。「コットンにリネンとシルクを混紡した薄手の生地を使っています。ジメッとしている季節には、このリネンのシャリ感が心地いい」。

英国の古着をヒントにしたという、くすんだ色合いのグレンチェック柄。パンツは腰ヒモ付きでベルトなしでもはける仕組みだ。「シワも気にする必要がなく旅でも重宝します。落ち着きのあるチェックなので、中はTシャツやスキッパーのポロとかだけでサマになるのがポイント」。着心地が楽でコーディネイトもイージー。なるほど、どんな場面でも一緒にいたくなるわけだ。

 

スタイリスト 鈴木 肇さん Age 42 が選んだ
「アナトミカ」のパンツ

スタイリスト 鈴木 肇さん Age 42 が選んだ 「アナトミカ」のパンツ

「10年間最高だったのは、オリジナリティのあるもの」
「色みが面白いなと思っただけで、本当に何の気なしに買ったんです。それが、気付いたらもう10年近くはき続けています」。鈴木さんはこのパンツとの思い出をそう振り返る。打ち込みが強くしっかりとした、珍しい茶系のシアサッカー。アナトミカが「トリムフィット」と呼ぶ、腰回りゆったり&裾すっきりという好バランスは、なるほど確かに今見ても古臭さがまったくない。

「毎年春を過ぎると引っ張り出すのですが、そのたびに新鮮に感じます。当時も今も、トレンドのど真ん中になることはないけど、やっぱりオリジナリティのあるものは残るんだと、結果で教えてくれた服です」。その信頼感は、この先の10年も変わらなそうだ。

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スタイリスト 菊池陽之介さん Age 39 が選んだ
「ユナイタス」のショーツ

スタイリスト 菊池陽之介さん Age 39 が選んだ 「ユナイタス」のショーツ

「本当に気持ちいい服を追い求めたら、トランクス風のショーツに行き着いた」
「6月の撮影中に、“男の夏服で一番気持ちいいのはどんなものか”という話題になりました。持論は、股上が深くてムレないショートパンツ」。菊池さんのストレスフリーな夏、その最適解がこのショーツなのだ。フロントにタックが入り、裾幅も広め。丈もヒザ下まである大きめのデザイン。

「まるでトランクスをはいているみたいに楽なのですが、これはビッグシルエットでモードな雰囲気も持ち合わせているのがポイント。オールブラックというのもその理由ですね」。ゴムでギャザーを入れたイージー仕様のウエストにタックインするのが菊池さんの定番コーディネイト。シンプルな着こなしにおいては、主役級の存在感を発揮してくれるそうだ。

 

編集・ライター 今野 壘さん Age 32 が選んだ
「ロスコ」のショーツ

編集・ライター 今野 壘さん Age 32 が選んだ 「ロスコ」のショーツ

「好きなものは変わらない。だから、アレンジを楽しみます」
夏場はショーツスタイルが基本だという今野さんが、次なる新鮮さを求めてたどりついたのがこちら。「ロスコのカーゴショーツは程良くチープな雰囲気がデザインに表れていて気に入りました。ワンサイズ大きめを選び、ポケットぎりぎりまで裾上げしてはいたら、このアンバランス感にハマッてしまいました。少し違和感を覚えるルックスなり、より装いがフレッシュに感じられたんです」。

柄違いも購入し、同じ仕立てのもので毎日過ごしているとか。「好きなテイストは変わらないので、こういう工夫を施すことが多いです」。確かに、デニムを自分でカットオフするように、好みのアイテムにアレンジを加えるのは装いも気分も変えるいい手段かもしれない。

 

清水健吾、山本雄生=写真(人物・静物) 加瀬友重、谷中龍太郎、黒澤卓也=文

# アナトミカ# キャプテン サンシャイン# テアトラ# ショーツ# セットアップ
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