楽しい“夏カジ”を作る要素のひとつが「場所のイメージ」だ。ハワイでも西海岸でもいい。いかにもという場所を連想させる装いは、間違いなく気分を上げてくれる。
そこで提案したいのが、今季3回目を迎えるロエベのカプセルコレクション「パウラズ イビザ」である。1980〜’90年代のスペイン・イビザ島を象徴する伝説的ブティックの名を冠したこのコレクション。遊び心ある色彩とリラックスしたシルエットを持つ服の数々は、往時のイビザ島のナチュラルなムードを見事に表現している。
もちろん僕らはスペインから遠く離れた日本に暮らしている。でもオーシャンズな男であれば、この服の良さを十分に理解して、楽しむことはできると思う。
「ロエベ」の「パウラズ イビザ」コレクション
デフォルメ感のあるビッグシルエットと好配色のマルチボーダー柄が特徴的なプルオーバーパーカ。ユルく編まれたモヘアニット素材は、Tシャツの上にサッと着るだけでムード満点に。肌寒いシチュエーションで使うブランケットみたいな実用性も。
ロエベの出自である高品質なレザークラフトワークとトレンド感の融合。スムースカーフスキン素材を使ったロングストラップ付きのポーチは、首に下げれば最高に今どきなアクセサリーに。愉快でかわいらしいタートルモチーフのプリントも、夏っぽくて、海っぽくて、最高に格好いい!
3ジップ式の2つ折りレザーウォレットには、イン&ヤンモチーフを大胆にプリント。サーファーだったら、この魅力、わかるはず!
エレガンスすら感じさせるゴブラン柄を全面にプリントしたウインドブレーカー風のコットンパーカは、ボタンレスの仕様で軽く羽織れる仕立てに。幅が広くて長いドローストリングスが、ユニークなアクセントとなっている。
そう言えば、
このコレクションを乗せたキャンピングトレーラーも秀逸だった。夏のロエベは、僕らの気分をよくわかってくれている。
清水健吾、山本雄生=写真 荒木大輔、菊池陽之介=スタイリング MASAYUKI(The VOICE)、松本和也(W)=ヘアメイク 加瀬友重、谷中龍太郎、黒澤卓也=文