センス良き2人の大人が考えた、この夏最高のコラボ&別注品
何より暑いのだから、お洒落はあーだ、着こなしはこーだと、能書きやキレイゴトを並べている場合ではない。とにかく楽で気持ちいいやつが一番なのだ。それはみんな同じはずなのに、センスのいい人が手掛ける夏服は、なぜきちんと見えて、だらしなく見えないのだろう。作っている本人に話を聞いた。
「暑苦しい与太話より大切なのは、気持ち良く着られるかどうか」
スタイリスト・山本康一郎さんの「スタイリスト私物」
スタイリストやクリエイティブデイレクターとして唯一無二のセンスで雑誌や広告などで活躍する山本康一郎さん。そんな彼が「常連客のわがままを形にする」という考えで、本人愛用のブランドに別注を行う企画が、スタイリスト私物だ。その品は不定期で発表され、いつも発売後に即完売する人気ぶりだ。
そしてこの夏、また面白い2つの「私物」が登場することとなった。「これらの服をどういう経緯でどんな注文をしたのか、与太を話しても暑苦しいでしょ?そんなことを知るよりも、気持ち良く着られるかどうかが大切だと、僕は思っています」。
ドレスシャツの最高峰を作るフランスの名門と作った、意外感満点の半袖シャツ。この企画のために調達した高品質のオックスフォード生地を使いつつも、さらっと着られるように製品洗いをかけたり、第1ボタンを外したときの格好良さを考えて襟の高さを変更するなど、カジュアルな仕様になっているのが面白さ。
英国で150年以上続く高級下着メーカーと作った黒T。カジュアル感のあるコットン生地をベースに、「サマリーブラック」と名付けられた普通の黒とはひと味違うカラーリングとなっている。
袖をハーフスリーブにしてリブを付けることで見せるやや丸いシルエットは、従来のTシャツにはないユニークなポイント。SからXLサイズまでのサイズ展開は、ジェンダーレスで着てほしいという願いも込められる。
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