2019.06.26
FASHION

「ここがキモいよ、メンズヘア!」各業界で働く女性たちが本音トーク!

限りある手材料で(頭材料か)、なんとか身だしなみとお洒落心を両立させているオーシャンズ世代の髪型事情。はてさて、こうした我々の努力は、女性の目には、いかに映っているのか。各業界から働く女性を招集し、ご卓見を賜った。お手柔らかに!

キモさを判定する人たち
薄毛は無理に隠さないで
製薬会社勤務 奥村ひとみ さん

医薬品や関連商品、日用品、化粧品などを取り扱う大手の小売りネットワーク企業で営業を担当。髪型にも制約があると思われる「お堅い業界」の代表として本企画に参加いただいた。


おしゃれ坊主が1番好き
編集プロダクション経営 庄司真美 さん

エディットフォーフューチャー代表。編集者、ライター、編集コンサルタントとして、ファッションからビジネス、フードまでを網羅。豊富な取材経験に基づく洞察力でメンズヘアを斬る。


チャラいのは絶対ダメ!
バッグブランド勤務 長谷川直美 さん

クラフツマンシップを宿す日本のバッグブランド、トフ&ロードストーンにてプレス業務を担当。髪型の自由度が高いファッション業界男子を俯瞰し、たどりついた理想はナチュラルヘア。


オススメはさりげナチュラル
ヘアメイク アーティスト 越智めぐみ さん
表参道のサロン「アルファラン」代表。連載企画「パパ改造計画」にて辣腕を振るうほかメディアにて数々の改造企画や、タレントやモデルのヘアメイクを手掛ける百戦錬磨のスゴ腕。


茶髪って、年甲斐もなくイキっているの?

——ずばり聞きますが、皆さんが最もキモいと思うメンズヘアは、どういったものでしょうか。

長谷川 金髪や茶髪ですね。オーシャンズ世代の人なら、染めていてほしくないんですよ。似合っている人もいらっしゃるんですけどね。自分に似合うものがわかってくる年頃だからこそ、落ち着いていてほしいんです。

ひと昔前、流行した茶髪のウルフヘア。ホストじゃあるまいし、「チャラい」。オーシャンズ世代に求められる髪型は、何より清潔感!

奥村 製薬業界にはヘアカラーを扱うメーカーもあるので、自ら広告塔として実践している人を時折見かけます。ご自身を理解しておられるので印象は悪くないですね。

——毛染め問題ですね。白髪が増え始めるオーシャンズ世代にとっては看過できないところ。

長谷川 私は、白髪は大好きなんですよ。整えられた白髪は色っぽい。隠して染めるなら、むしろ染めないでほしいですね。

奥村 自然な感じならいいですよね。ただ、仕事柄、染めるのがマナーと考えている人もいるようです。

越智 白髪は結構目立つので、短髪のほうがいいと思います。服装や顔より、白髪の印象が強く押し出されるので、活かす場合は注意が必要ですね。オーシャンズで連載を持たれている種市暁さんは好例ですね。

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避けられない薄毛は無理に抗うべからず

奥村 私が残念だと思うのは、年齢を問わずですが、薄毛を無理やり隠している人。

——薄毛問題! 男性から見ても「やっちゃってるな」と感じる人はいますね。

奥村 薄毛自体はOKなんです。それよりも、隠す・ごまかすという行為が、格好悪い。襟足付近からすべての毛髪をフロントに流してスプレーで固めていた人は、強烈でした。洗髪後の髪型はいったいどうなっているんだろうって(笑)。


「往生際が悪い」「周囲に気遣わせるな」と、最も悪評の高かった強引な薄毛隠しスタイル。薄毛自体は悪くないので、潔く短髪にせよ!

——薄毛対策は、坊主が正解ですか。

越智 バリカンで刈り上げるのではなく、ハサミでサイドとトップに長短のコントラストをつける感じだと、お洒落に仕上がりますよ。薄毛は、早いうちに対策をすれば効果は出るんですよ。大切なのは、頭皮のマッサージやヘッドスパという、頭髪減少を抑えるための努力。それでもダメなら、増やす努力を。医師へ相談してみるのもアリですね。


オッサンならば、常に向き合え、清潔感


庄司 女性は皆そうだと思いますが、やはり清潔感がないのは苦手。清潔感があれば、カラーや薄毛でも、好印象なことはよくありますから。

——出ました! 清潔感問題。男性だって皆、風呂にも入るし洗髪もしてるんですよ!


越智 頭髪意外の毛の処理は重要。もみあげとヒゲ、襟足は、手入れをしているだけで清潔感が増しますから。それより、臭う人のほうが嫌じゃないですか?


——ニオイ問題か……。気をつけているオッサンもいるんですがね。でも今回は髪型がテーマの対談なので……。

越智 実は、頭髪にも原因があるんですよ。頭皮がきちんと洗えていないことも一因。美容界では過酸化皮質と呼ぶ汚れが毛根にはたまりやすいんです。洗髪してもドライヤーをかけると臭うことがあるのは、これが原因。雑に洗っているとよくたまります。丁寧に洗っていても、残りますからね。

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流行を追いかけすぎると自分を見失う?

越智 私が嫌だと思うのは、流行を追いかけすぎている“やりすぎ”な人。ツーブロックや刈り上げ、パーマなど、やたらと流行りを盛り込んじゃう。流行が頭の上にのっかっている。そういう人を見ると悲しい気持ちになります。


長谷川 ファッション界は特に多いですね。

パーマやツーブロックなど、それ自体を否定する声はなかったものの、流行に振り回される「やりすぎおじさん」は不評。

庄司 男性ってなかなかヘアスタイルを変えないですよね。保守的というか。女性のほうが髪型をファッションと捉えていて変化にポジティブ。


——確かに、決まった髪型を頑なに続けますね。店も変えない人が多いと思います。

越智 事実そういうデータもあって、男性の失客率は低いんです。オーシャンズ世代は、自分のライフスタイルや嗜好が固まってきて、対外的には自分の印象や個性が確立されてくるので、自分が持たれているイメージから逸脱するのが怖い、あるいは、恥ずかしいんだと思います。

——逆に、好感度の高いオッサンのヘアスタイルはありますか?

長谷川 オンもオフも決まっている人!

一同 賛成!

越智 (スマホの画面を見せつつ)皆さん、こんな感じでしょ?

一同 そう、これこれ!

——どれですか?って、竹野内豊さんじゃないですか!そりゃ格好いいでしょう。

越智 もちろんルックスも素敵なのですが、洗いざらしの何もしていないときの髪型と、決めたときの髪型とのギャップがいいんです。

——普通のオッサンでも、それが実現できる髪型はあるんですか?

越智 あります。口頭での説明は難しいんですが、さりげなくナチュラルなヘアですね。私は、勝手に「さりげナチュラル」と呼んでます(笑)。これはオン・オフでも決まる便利なヘアスタイルです。ぜひ、当店で!(笑)

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「ありのまま」と「意図的」の差は永遠のテーマ

——皆さん、パーマはいかがですか?

奥村 マーシーさん(三浦理志)みたいな感じの、自然にほわっとしたパーマは素敵ですね。

長谷川 ナチュラル好きなので、あまりポジティブではないですが、天然か人工か、わからない感じなら、かけててもいいかな。

越智 男は黙ってパーマ、と私は思っているくらい。髪質が直毛でさらさらしすぎると幼く見える傾向があるんです。そこで、ユルくパーマをかけてハーフウエットに仕上げるとオーシャンズ世代の色気が際立つ。無造作な仕上げでオン・オフの表情も変えられますから。


——自然と不自然のバランスについては、どう捉えればいいんでしょうか?

奥村 男女には線引きの違いがあると思いますよ。女性が言う「自然」は、無造作というくらい。ともすると不潔につながる本当の「ありのまま」は求めていない。

越智 最終的には、どのような印象を与えたいか、というところに落ち着くんだと思います。冒頭に私が言った、流行に乗る、乗らないの問題もありますし。

越智 それはあるかもしれませんね。素材の良さを出すのが、私たち技術者の仕事ですから。ちょうどエネルギッシュなオーシャンズ世代だから、やりがいはあるんです。だから、「頑固さ」をちょっと捨てて、新たな自分の魅力を引き出してもらう、くらいの感覚で、新しい髪型に挑戦するのはとってもいいと思います。

——中身を出していくスタイルですね。

越智 路頭に迷ったら、当店に(笑)。

一同 最後も宣伝かい!


naohiga=イラスト

# ヘアスタイル# 座談会# 髪型事情
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