脱・運動会オンチパパ●パパにとって意外と悩ましい運動会でのファッション。ハリキリすぎて体育の先生みたいなのも、グラウンドに馴染まないのも、やる気なしな部屋着系もNG。どこかに片寄った「運動会オンチ」なパパにならないためのヒントを伝授。
運動会参観でのコーディネイトの正解は、子供の年齢によっても変わるもの。保育園や幼稚園から小学校に舞台が移れば、参加する内容も変わるから。
そこで、保育園、小学校、中学校へ通う子供を持つファッション業界のパパに声をかけ、どんなスタイルで運動会へ行くのか聞いてきた。
・保育園児を持つパパの場合【2人目】小学生の娘を持つパパ
田中直樹さん(40歳)世田谷在住ナノ・ユニバースでPR/マーケティング部長として活躍する田中さん。男女の違いによる精神年齢の成長速度の差を、小5の我が子を見てしみじみ実感。「女の子はとにかく早い!」。
校庭も校舎内もOKな服=機能派セットアップ
「小学校5年生ともなると、女の子はかなりおませなんですよね。父親のファッションもかなり細かくチェックしてきます。だから『張り切りすぎじゃないの?』って言われないように、運動会とはいえ、ある程度落ち着いたコーディネイトで向かいますね」。
そう話す田中さんは、意外にもジャケットのセットアップスタイルを披露。あの〜、失礼ですが、運動会にそぐうんですか?
「もちろん校庭ではジャケットを脱ぎますよ。ジャケットは休憩時などに校内を歩くとき用で、一瞬で緩急付けられるのが便利なんです。
あと、このセットアップはグラミチへの別注品なので、ボトムスはクライミングパンツがベース。股には開脚をサポートするガゼットクロッチが施されているのでかなり動きやすい。競技で本気を出しても平気です」。
ちなみに、このセットアップの素材はクールドッツ。田中さんは「通気性が良くてムレを気にせずいられるのもいい」と教えてくれたが、さらなる利点が。
それは、砂埃がつきにくいこと。校庭の砂がついても手ではらえばすぐに落ちる。これは確かに、運動会で助かるポイントだ。
「自分も走る場面があると考えると、やっぱりこいつが最強」と、足元はニューバランスのM990v4をチョイス。
「ホールド感は抜群ですからね。適度にハイテクなデザインも運動会には似合います」。
年頃の女の子と、お世話になっている先生、双方からの視線を気にして導き出した、運動会でのセットアップスタイル。それでいて、しっかり走れる機能派なアイテムを選ぶ目線。田中さん、装いはひとまず一等賞!
関口佳代=写真