2019.05.25
FASHION

スニーカー愛好家なら知るべき4ポイント。ローテクを永くキレイに履き続けるコツ

連載「愛する靴の愛し方」
お気に入りを履き潰しては買い替えて…… なんてもったいない! 愛する一足を守る術をフットウェア・ラバーたちに教えてもらった。

身近で毎日履くものゆえに、意外とおろそかにしがちなスニーカーのメンテナンス。ことローテクスニーカーとなれば、ちょっとした汚れもご愛嬌と、放置している人も多いのでは?

しかし、ショーツの出番が多い季節を前に、やはりキレイなコンディションでスタイリングを楽しみたいところ。そこでローテクスニーカーをキレイに履きこなすためのコツについて、スニーカーフリークに取材。すると、愛する靴を守るための4つのポイントが見えてきた。

 

スニーカーも革靴と同じ。日ごろのケアで寿命は伸びる!

やって来たのは、高円寺にあるスニーカーに特化したクリーニングの専門店「スニーカーアトランダム」。

教えてもらうのは、自宅に350足以上のスニーカーを持つという、スニーカー愛好家の店長・城所 匠さんだ。ローテクスニーカーを永くキレイに履き続けるためのポイントとは?

城所 匠さん

 

<ポイント1>
正しいサイズを選ぶことも、スニーカーを長持ちさせるためのキモ!

数あるローテクスニーカーのなかでも特に夏場に出番が多い、アッパーにキャンバス地を使用したモデル。さまざまなスタイリングに合わせやすいこの手のスニーカーは、ついヘビロテしがち。少しでも長持ちさせるポイントは?

スニーカー

「シンプルな構造ゆえに比較的頑丈に作られているキャンバススニーカーですが、修理に持ち込まれるものの多くが、アウトソールのすり減り。アウトソールが極端に減る人の多くは、自分の足にあったサイズを選べていないことが多く見受けられます。そのためメンテナンス以前に、まずは自分の足に合う正しいサイズのシューズを選ぶことも、スニーカーを長持ちさせるためのポイントですね」。

 

<ポイント2>
ミッドソールは除菌シートでササっと汚れを拭き取る

城所さんいわく、スニーカーをキレイに見せる要はソールの美しさ。ミッドソールの側面をクリーンにしておくことも、ルックスをいい状態で維持するためのテクニックだという。

ソール拭き取り

「家庭でできるソールのクリーニング方法でオススメなのは、アルコール成分を含んだウェットティッシュで拭いてあげること。このとき、水拭きはNGです。水分はアッパーのシミや黄ばみの原因となるため、ウェットティッシュだけで汚れを拭き取りましょう」。

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<ポイント3>
履く前に「ひと吹き」を。汚れ防止にも役立つ防水スプレー

正しいサイズ選びとソールをキレイに維持することの重要性を学んだところで、次はアッパーのメンテナンス方法について。こちらも汚れたら洗濯するのではなく、日ごろの小まめなケアがものを言うようだ。

防水スプレー

「これはスニーカーのジャンルを問わずに言えることですが、購入したスニーカーは履く前に、まずは防水スプレーを吹きかけること。一度生地に付着した汚れは取りにくく、無理なクリーニングは生地を痛める原因にもなるため、とにかく予防が先決です。また、定期的に防水スプレーを使用することで、最悪汚れが付いてしまっても、生地そのものに付着しにくくなり、クリーニングも比較的容易に行うことが可能となります」。

ちなみに、大切なスニーカーをキレイに保管するため室内に置いていたら、タバコのヤニ汚れのようなシミが付いてしまった! なんて経験がある人もいるのではないだろうか?

新品のスニーカーに発生した謎のシミの原因、実は空気中の水分に含まれる汚れだという。

「そうした自然に発生するシミの多くも、空気中の水分が原因。汚れを含んだ水分を寄せ付けないよう、保管やディスプレイなどで室内に置いておくスニーカーに対しても、積極的に防水スプレーを取り入れることをオススメします」。

スニーカーをキレイな状態でキープするために、買ったら履く前に防水スプレーを使用することが鉄則。スプレーを使用する目処は2週間に1回程度。スプレーする際はシューズから15cm以上離し、全体にまんべんなく吹きかけること。さらに、付着した汚れの定着を防ぐために、1カ月に1回はシューズブラシで磨くことも大切だという。

 

<ポイント4>
時間差で表れるやっかいな汗ジミ汚れ。浮き出る前に洗浄を!

キャンバス地のスニーカー特有の汚れであり、やっかいなのが“汗ジミ”による汚れ。一見して見えにくいこの汚れは履いていて気が付きにくく、一定期間潜伏した後に時間差で浮き上がってくる。

「汗ジミが原因の汚れはとても取りにくく、発覚してからクリーニングをしても正直手遅れです。重要なのは、やはり予防。そのため1カ月に1度は専用洗剤で定期的に洗うことを心がけましょう。洗濯機を使用して洗えるスニーカー専用洗剤などもあるので、手間を掛けずに自宅でクリーニングできてオススメですよ」。

スニーカーの黄ばみ
白いキャンバス地は、特に汗じみが目立つ。こちらはブラッシングを伴うクリーニングをしたことで、黄色い変色として浮いてきてしまった。

 

「スニーカーも革靴同様、履いたらブラッシングは必須」という城所さんの言う通り、徹底して汚れを寄せ付けない(定着させない)ことこそが、アッパーをクリーンに維持する第一条件。ブラシは毛が硬すぎなければ、革靴用のブラシや歯ブラシなどでもOK。

生地の目やソールの間から汚れをかき出すように、小まめにブラッシングをしておくことが大切なのだという。さらに、黄ばみの原因となるため水拭きは一切しないなど、ドライな状態を維持することもまた、愛用品と永く付き合うための重要なポイントだと教えてくれた。

アメカジ派がこよなく愛するローテクスニーカー。梅雨から夏にかけて、1シーズンでダメにして悲しむことのないように、ポイントを押さえたケアに勤しんでみてほしい。

【話を聞いた店】
スニーカーアトランダム 高円寺
スニーカーアトランダム 高円寺
各種スニーカーのクリーニングに特化した専門店で、アッパーの破損やソールの剥がれといった修理も可能。ヴィンテージスニーカーのリペアの相談にも対応している。店舗は高円寺店のほか、千葉県に本八幡店がある。

住所:東京都杉並区高円寺南3-53-8
電話番号:03-5913-7690
営業:10:00〜19:00
水・土曜定休
http://sneaker-at-random.com/

平安名 栄一=撮影 中澤範龍(EditReal)=取材・文

# ケア# スニーカー# ローテクスニーカー# 愛する靴の愛し方#
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