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<ポイント3>
履く前に「ひと吹き」を。汚れ防止にも役立つ防水スプレー

正しいサイズ選びとソールをキレイに維持することの重要性を学んだところで、次はアッパーのメンテナンス方法について。こちらも汚れたら洗濯するのではなく、日ごろの小まめなケアがものを言うようだ。
防水スプレー
「これはスニーカーのジャンルを問わずに言えることですが、購入したスニーカーは履く前に、まずは防水スプレーを吹きかけること。一度生地に付着した汚れは取りにくく、無理なクリーニングは生地を痛める原因にもなるため、とにかく予防が先決です。また、定期的に防水スプレーを使用することで、最悪汚れが付いてしまっても、生地そのものに付着しにくくなり、クリーニングも比較的容易に行うことが可能となります」。
ちなみに、大切なスニーカーをキレイに保管するため室内に置いていたら、タバコのヤニ汚れのようなシミが付いてしまった! なんて経験がある人もいるのではないだろうか?
新品のスニーカーに発生した謎のシミの原因、実は空気中の水分に含まれる汚れだという。
「そうした自然に発生するシミの多くも、空気中の水分が原因。汚れを含んだ水分を寄せ付けないよう、保管やディスプレイなどで室内に置いておくスニーカーに対しても、積極的に防水スプレーを取り入れることをオススメします」。
スニーカーをキレイな状態でキープするために、買ったら履く前に防水スプレーを使用することが鉄則。スプレーを使用する目処は2週間に1回程度。スプレーする際はシューズから15cm以上離し、全体にまんべんなく吹きかけること。さらに、付着した汚れの定着を防ぐために、1カ月に1回はシューズブラシで磨くことも大切だという。
 

<ポイント4>
時間差で表れるやっかいな汗ジミ汚れ。浮き出る前に洗浄を!

キャンバス地のスニーカー特有の汚れであり、やっかいなのが“汗ジミ”による汚れ。一見して見えにくいこの汚れは履いていて気が付きにくく、一定期間潜伏した後に時間差で浮き上がってくる。
「汗ジミが原因の汚れはとても取りにくく、発覚してからクリーニングをしても正直手遅れです。重要なのは、やはり予防。そのため1カ月に1度は専用洗剤で定期的に洗うことを心がけましょう。洗濯機を使用して洗えるスニーカー専用洗剤などもあるので、手間を掛けずに自宅でクリーニングできてオススメですよ」。
スニーカーの黄ばみ
白いキャンバス地は、特に汗じみが目立つ。こちらはブラッシングを伴うクリーニングをしたことで、黄色い変色として浮いてきてしまった。
 
「スニーカーも革靴同様、履いたらブラッシングは必須」という城所さんの言う通り、徹底して汚れを寄せ付けない(定着させない)ことこそが、アッパーをクリーンに維持する第一条件。ブラシは毛が硬すぎなければ、革靴用のブラシや歯ブラシなどでもOK。
生地の目やソールの間から汚れをかき出すように、小まめにブラッシングをしておくことが大切なのだという。さらに、黄ばみの原因となるため水拭きは一切しないなど、ドライな状態を維持することもまた、愛用品と永く付き合うための重要なポイントだと教えてくれた。
アメカジ派がこよなく愛するローテクスニーカー。梅雨から夏にかけて、1シーズンでダメにして悲しむことのないように、ポイントを押さえたケアに勤しんでみてほしい。
【話を聞いた店】
スニーカーアトランダム 高円寺
スニーカーアトランダム 高円寺
各種スニーカーのクリーニングに特化した専門店で、アッパーの破損やソールの剥がれといった修理も可能。ヴィンテージスニーカーのリペアの相談にも対応している。店舗は高円寺店のほか、千葉県に本八幡店がある。
住所:東京都杉並区高円寺南3-53-8
電話番号:03-5913-7690
営業:10:00〜19:00
水・土曜定休
http://sneaker-at-random.com/
平安名 栄一=撮影 中澤範龍(EditReal)=取材・文


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