脱・運動会オンチパパ●パパにとって意外と悩ましい運動会でのファッション。ハリキリすぎて体育の先生みたいなのも、グラウンドに馴染まないのも、やる気なしな部屋着系もNG。どこかに片寄った「運動会オンチ」なパパにならないためのヒントを伝授。
運動会参観でのコーディネイトの正解は、子供の年齢によっても変わるもの。保育園や幼稚園から小学校に舞台が移れば、参加する内容も変わるから。
そこで、保育園、小学校、中学校へ通う子供を持つファッション業界のパパに声をかけ、どんなスタイルで運動会へ行くのかを聞いてきた。
【1人目】保育園児を持つパパ
佐々木大地さん(40歳)
横浜在住
フランスのサッカークラブ、パリ・サンジェルマンのオフィシャルブランドで、セクションマネージャーを務める佐々木さん。休日は、やんちゃになってきた3歳の長男を連れて外遊びを楽しんでいる。
参加する競技を考えて、TOO MUCHに見えない装いを
「保育園の運動会は、競技というよりレクリエーションに近いものがメイン。なので、参観するパパも普段着のような人が目立ちますね。そんな事情もあって、スポーツ感を押し出した装いはミスマッチになるんです」。
そう言って現れた佐々木さんは、Tシャツにスラックスと、確かにいつもの格好に近いもの。しかし、アイテム選びにはちゃんとこだわりがある。「一応、親子参加の種目はありますから、ボトムスは必ず動きやすいものを選びます。このパンツはこう見えてストレッチの効いたシアサッカー製で、ガンガン動けますよ。タック入りでゆとりもあって腰回りも快適です」。足元はもちろんスニーカーだが、どんな目線でチョイスしたのか聞いてみると……。
「これはSALOMON(サロモン)のトレラン用のものなんです。どこかシックなのでバランスが取れるんですよね。いかにもなハイテク系は本気に見えるので避けてます」。
なるほど、保育園や幼稚園での競技に対し、ガチンコなアスレチックスタイルは確かにTOO MUCH。佐々木さんの「普段着の延長」という感覚は、ひとつの参考になりそうだ。
吉松伸太郎=写真