特定の機能的ポケットを備えたバッグは、仕事ではありがたい。が、これはここ、あれはそこ、と小うるさいオカンのようでもある。
荷物の種類も量もない休日は、何も考えずぶっ込みたい。そこで、1室ドーンの「イージーバッグ」。タマ数も多く、新潮流になりそう。
「エルメス」のポーチ
昨年、本誌でも紹介し、大反響を得たネオプレン素材のポーチ「ネオバン」が、春色を纏って登場する。ウエットスーツなどに使用される素材というのも、海男(でなくてもだけど)的にはうれしいし、何しろライニングが、カレ同様のシルクスカーフ柄という点も物欲を刺激するのだ。ま、そこに気をとられると、普段のガサツな「ぶっ込み」は、鳴りを潜めるかもしれないが。
「ケンゾー」のバッグ
1983年春夏コレクションの招待状の文面がプリントされた遊び心満点の透明バッグ。2-WAYというのが、何げにうれしい。その昔、透明のバックパックに、お洒落なCDジャケット(U2の『ズーロッパ』とか)を見せびらかし入れるスタイルを思い出すなぁ(少数派?)。
「デラックス」のバッグ
ダーククリアの縦長バッグの表面に記されている文章は、パートナーだったフォトグラファー、ロバート・メイプルソープの写真集『FLOWERS』の序文としてパティ・スミスが書いたもの。実はアート的背景のある一品だ。
「ダブルタップス」のバッグ
わかる人にはわかる、あの“イケ”たバッグデザインを、シルバーカラーでスタイリッシュに。使い勝手のいいサイズ感も相まって、これを週末のメインバッグにしてしまいそう。
「ヒステリックグラマー」のバッグ
ブランドの真骨頂ともいえるグラフィックをスーベニア風にビニール素材のショッパーズにプリント。ちょいと出かける、ってときにこれが用意されているって、センスいいよね。
「ジミー チュウ」のバッグ
バイカーレザー&ナイロンをコンビにしたナップザックは、気軽に背負えるのにチープには見えないところが大人好み。また厚手のライニングが芯地となり、荷物が少量でもフォルムがキレイに出やすいのも◎。イージーバッグには珍しく内ポケットも充実しているので、迷子になりがちな小物もしっかりと整理できる。
「イエティ」のバッグ
こちらも“イケた”バッグデザイン。特徴は、サイドにあるスナップボタンを外すと1枚のフラットシート状に。クルマのラゲッジスペースや旅の荷物の中に大容量サブバッグとして備えておきたいやつだ。
「キルナ」のバッグ
愛着心の持てるカバン作りを心がける日本発バッグブランドによるワンボックスのショルダーバッグ。ナイロン素材の使用と確かな縫製により、堅牢性はバッチリ。ストラップとデザイン的に一体化するフレームテープは補強にもなっている。
渡辺修身、鈴木泰之、蜂谷晢実、高橋絵里奈(清水写真事務所)、比嘉研一郎=写真 星 光彦、来田拓也、松田有記=スタイリング 髙村将司、いくら直幸、今野 壘=文