我々同様、年を重ねて味わいが増していく(!?)ように、経年変化の魅力は、デニムやレザーで知るところだ。
ならではの風合いが共感と物欲を呼び覚ます、「ダメージ系」スニーカーをご紹介。
リック・オウエンス
ボリューミーで角ばったソールに組み合わせたのは、ステッチの始末をしていないかのように随所から糸が垂れたスエード素材のアッパー。今季のテーマの「バベル」にちなんだデザインで、この未完成感が何だか無性にグッとくる。
ディーゼル
切り取られたかのような履き口で、色落ちブラックデニムの表情を引き立てたニューモデル。ソールにもエイジング加工がなされていて、履き始めからこなれて見える。きれいめなスタイルのカジュアルダウンには打ってつけだ。
ノンネイティブ
古着好き垂涎の甲高・ナローな“あの”フォルムに、2レイヤーのゴアテックス ファブリクスのキャンバスアッパー。その生地を傷めない特殊なヴィンテージ加工を施し、ソールにもリアルなユーズド感を出すことに成功している。
ジュゼッペ ザノッティ
履きやすさが魅力のサイドジップ使いがアイコンの定番モデル「フランキー」を素材使いでアップデート。レザーをベースにデニムを組み合わせ、さらにダメージを加えた部分から別のデニム地が覗くという、手の込みように驚く一足だ。
鈴木泰之=写真 松田有記=スタイリング 今野 壘=文