今は自分が何者なのか、アイデンティティが定まっている同輩のほうが多いかもしれない。でも、思い出してみよう。まだ何者でもなかった若き日のことを。
ジョンアンダーカバーの2019春夏は青春の旅がテーマ。なるほど、PCを安全に持ち運べるコート・エ・シエルの名品「イザール」とのコラボを見ればよくわかる。
例えば、あの頃着たスタジャンのようなワッペンや、プリントされた「Road To Nowhere」のメッセージからは、青春時代のみずみずしい気持ちが蘇ってくるではないか(トーキング・ヘッズの名曲を思い出したなら、いよいよオッサンか!?)。
これを持てば、我々も“次なる何か”に変われる未来が待っているのではないかという期待感が湧くかもしれない。着こなしにもワクワクする遊び心を加えられるしね。
鈴木泰之=写真 柴山陽平=スタイリング 加瀬友重、髙村将司、実川 実、iconic=文