ショップで個性の強い服を片手に、買おうかどうか悩んでいると、スタッフに「この服、実は何にでも似合いますよ」と言われたことはないだろうか? きっと誰もが一度や二度、そんな経験はあるはずだ。
しかし、魅惑的なこのセリフ、本当なのか? その真偽を確かめるべく、都内の人気セレクトショップ8店のスタッフに、クセのある服を実際に着回してもらった。
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ディストリクト ユナイテッドアローズ編はこちら今回は、
ビームス ハウス 六本木の川口裕次郎さんが登場。「ギ ローバー」の開襟シャツを、4種類のパンツで合わせたスタイリングを披露する。
着回した服
「ギ ローバー」の開襟シャツ仕立ての良さに定評ある、イタリアを代表するシャツブランドの新作。チェックとドットが組み合わさったようなヴィンテージ感ある個性的な柄が特徴で、エレガンスな薫りも漂う。タックアウトしてもバランスの取りやすい丁度いい丈感。
着回し① デニムにも
「Tシャツ×デニムにローファーの王道アメカジスタイルが、総柄の開襟シャツを羽織るだけで一気に今年らしくなります。シルエットの美しさに定評のあるブランドなので、デニムはヴィンテージものと合わせてラフさを出しました」。
着回し② チノパンにも
「テーマはズバリ、休日のジャケットスタイル。パンツと靴は暖色系のアイテムでまとめつつ、メリハリを利かせるために白のニットジャケットを投入。パンツの丈は少し短めにして、エスパドリーユとの軽妙なコンビも調子いいです」。
着回し③ スラックスにも
「休日スーツのインナー使いとしても活躍。その際のスーツ選びのポイントは、ここ数シーズンのトレンドでもある、カジュアル感のあるコットン地。色のトーンさえ揃えておけば、柄のインパクトが強くてもすんなり馴染みますよ」。
着回し④ 短パンにも
「短パンをはく際に意識したいのが“脱若者感”。そこで大人っぽさを出すために、マレアエッレのスエード素材のショーツを。さらに、足元まで色のトーンを揃えることで、落ち着きのあるリゾートスタイルが完成します」。
着回した人「ビームス ハウス 六本木」次長
川口裕次郎さん(39歳)
40代を目前に控え、体型維持のため週2日のジム通いを欠かさない。スーツラインが充実するビームス ハウスに勤務しながらも、実は普段はデニムなどのカジュアルなスタイルが多いとか。
志賀俊祐、中野 理、恩田拓治=写真