デニムを着て働きたい。だって、デニムはそもそもワークウェアで、働くための服だったわけだから。いい笑顔で、真剣に働く男たちにデニムは絶対に味方してくれる!
というわけで、業種を越えて集めた、デニムで働く人々のリアルなスタイルサンプル。どうぞご覧あれ。
>46歳 IT企業勤務の場合はコチラ>38歳 映画プロデューサーの場合はこコチラ>35歳 アパレル企業勤務の場合はコチラ 38歳 衣装製作の場合
松原大介さん(38歳)
ライヴや広告、映画などで着用する衣装を、ワンオフで製作する。アトリエワークが中心で、パターンや裁断、縫製と、ひたすら布地と格闘。休日は、キックボクシングにも精を出すそう。
ワークウェアは本当に、「働く」男のための服だった
185cmの長身で、決して広いとはいえないアトリエを動き回る松原さん。室内には、数台のミシンや平台、道具類が、所狭しと配置されている。日常の業務のほとんどが、このアトリエでの衣装製作になるという。
「布を広げたり、しゃがんでチャコで印を付けたり、こう見えて結構体を動かす労働なんです。だから、動きやすさを重視。ピタピタなデニムは選びません。ダボダボとまではいきませんが、ゆるめのフィットが好きですね。作業の邪魔にならないよう、トップスは基本的に短丈のものを合わせています」。
服装自体に制限がない仕事ではあるが、体を動かすことを重視すると、選ぶアイテムは、自然とワークスタイルに寄ってくるそう。「デニムはもともと働くためのウェアですから、着やすいのは確か」。
打ち合わせにはセットアップで
それでも、多少きちんとしないといけない打ち合わせなどもあるという。「そんなときは、デニムのセットアップを着ることが多いです」。
OC世代の松原さんもご多分にもれず、古着デニムの洗礼を受けている。「生地感だったり、縫製の丁寧さなど、本物感みたいなものは大事にします。作っている衣装とは違って、結構シンプルなものが好きなんですよね」。
仕事には動きやすさを重視!ワークなデニムアイテム
ペインターパンツ
ヒゲやアタリの再現だけでなく、ペイント加工まで施されたリアルな1本。ワークウェアとして着倒せば、さらなる味わいが楽しめそうだ。ウエストは紐で調整可。
カバーオール
鉄道作業員用の「ロコジャケット」を復刻。リアルなヴィンテージ感とクラシカルなフィット感が武骨な印象。必要とあらば、シャツ&タイドアップをインして、ジャケット代わりにも使える。
ウォッシュドデニム
絶妙なユーズド感が漂う仕上がり。股上は深く、程良い太さのスッキリしたラインで動きやすい。「巻き縫い」と呼ばれる縫製方法で、頑強な耐久性を持たせているのも特徴。
リネンブルゾン
テーラードジャケットのようなラペルドカラーの付いたジップブルゾン。裾の収まりがいい短丈タイプは、作業時に邪魔にならない。リネン素材独特の発色もお洒落。
梶 雄太=写真・スタイリング