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2017.12.18

ファッション

買えたら儲けもん! レアなアウトドアブランド製の“軍ウェア”

素材開発力や機能性が評価され、アウトドアブランド製のウェアが各国で軍用服として制式採用されてきたケースは少なくない。そのシンプルなデザインやミリタリーカラーのルックスは、時を経た今でもとびきりクールである。そこで、入荷実績のある2つのショップのオーナーに、推しのアイテムを見せていただいた。
 
A-1 クロージング 店長
真柄尚武さん(50歳)

東京・原宿の人気古着店の店長。
「私が推すアイテムは……」
 

ワイルドシングスの「ハッピースーツ」


「モデル名の語源は、この初期モデルのタグについているスマイルマーク。これが登場して以降、ミリタリーウェアにコヨーテブラウンのイメージが浸透したと感じます」。
 

パタゴニアのジャケット


「軍用ラインである“MARS”のもの。外側にはロゴも入らず、インラインのモノと比べると意外なほどシックですよね。ミリタリー物では珍しい黒というのも気に入ってます」。
 

ビヨンドのジャケット


「ツウの間では“ウィンドシャツ”の通称で呼ばれる。今のアウトドアミリタリーといえばこのブランド。人気の品で、特に小さいサイズのものは需要が高く、流通量は少ない」。
 
真柄さんは、「アウトドアものと正反対で軍用は目立たないデザインが前提。だから簡素だけど最新技術を民間モノに先駆けて取り入れているんですよ」と教えてくれた。
 
 
ハレル 店長
加瀬善隆さん(39歳)

東京・中目黒のセレクトショップ、ハレルを運営。
「私が推すアイテムは……」
 

ウールリッチの「カデットコート」


「2010年頃生産と比較的最近のもの。“カデットコート”はUSAFAという米国空軍士官学校で式典などの際に着られるアイテム。だからほかに比べて上品な姿ですよね」。
 

スナッグパックの「エボニー」


「米国の軍モノの流通が多い中、これは英国軍への納入品。“エボニー”はインラインにもあるモデルの軍用仕様。この明るめのオリーブグリーンがヨーロッパらしいです」。
 

ビヨンドの「モンスターパーカ」


「重ね着を前提としたウェアを防寒性能でレベル分けするECWCSという規格。その最高のレベル7のもの。バックパックを背負った上から羽織れる大きな作りが特徴」。
 
加瀬さんは、「国営事業である軍用品生産。無名でも納入実績がてきたことで急成長するブランドも多いですね」と教えてくれた。
 
彼ら曰く「高機能のわりに値段が手頃なのも軍の放出品ならでは」とのこと。とはいえ、市場に流通することはごく稀なため、手に入りづらいのも確か。争奪戦は必至。自分に合うサイズを見つけたら即入手と心得たい。


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