乗りたかったのは、キブンが乗るクルマ Vol.236
2021.05.12
CAR

1位は3.5秒で100km/h到達。欧州最速ワゴン選手権、もはやスーパーカーなTOP5

ヨーロッパのビジネスパーソンは、「急いで商品を届けなきゃ」、あるいは「長旅に備えて大荷物を載せなきゃ」と広いEU圏内をかっ飛ばす。だから生まれた!? スポーツカーレベルに速い超特急ワゴン。

日本でのワゴン=ファミリーカーというイメージもかっ飛ばすヨーロッパのワゴンを、0-100km/h加速の速さ順に見てみよう。

 

5位_Mモデルの一般道重視ver.
0-100km/h=4.4秒

サーキット走行も出来るよう、足回りやブレーキも強化されている。

BMW 3シリーズツーリング BMW M340i xDrive 

M3をはじめ、BMWのMモデルを手掛けるM社。高性能化するあまり、もはやその真価はサーキットでしか堪能できなくなってしまったのでは? とも言われていた。

そこで、日常でも使えるかっ飛びモデルとして最近追加されたのが「Mパフォーマンスモデル」だ。このM340i xDriveもその中の一台。

一般道重視とはいえ、M社がチューニングした3L直6ターボエンジンは最高出力387ps/最大トルク500N・mを発揮。

これに8速ATと、2駆より路面を掴める4WD(xDrive)が組み合わされることで0-100km/h加速は4.4秒を発揮する。

ラゲッジ容量は通常で500L、後席を倒せば1510L。テールゲートのガラスハッチ部分だけ開閉することも可能だ。
ドライブレコーダーが標準装備なのは時勢の流れ。直前50mまでのルートを、車が正確にバックで戻ることができるリバースアシスト機能も備わる。

渋滞に巻き込まれたときはハンズオフで楽に移動できて、「OK、BMW」と話し掛ければオーディオやエアコンも操作可能だ。

しかも話しかける際の「BMW」の部分を好きな名前に変えることができて、例えば「OKタロー、音楽をかけて」と言ってもOK。ちょっとお茶目な爆速ワゴンなのだ。

 

4位_今に続く「RS」の元祖!?
0-100km/h=4.1秒

車の前後左右の揺れをコントロールしてくれるサスペンションが備わり、スポーツ走行を安定させてくれる。

アウディ RS4 アバント 

RSとは「レーシングスポーツ」のこと。メルセデス・ベンツのAMGやBMWのMに当たる、アウディのモーターレースフィードバック系なのだが、実は初めて「RS」が冠されたのは、当時のアウディ80のワゴンをベースとした「RS2」だった。

つまりほかのクーペやセダンではなく、RS4 アバントこそ初代であるRS2を受け継ぐマシンと言えるのだ。

ラゲッジ容量は通常で495L、後席を倒せば1495L。

最高出力450ps/最大トルク600N・mを発揮する2.9L V6ターボは、8速ATと同社独自のフルタイム4WD「クワトロ」と組み合わされ、0-100km/h加速は4.1秒。

一方で運転特性を任意に変えられる「アウディドライブセレクト」でコンフォートを選び、標準で備わるバング&オルフセンの「3Dアドバンストサウンドシステム」で音楽を奏でれば、はやる気持ちはスーッとクールダウン。

RSの2直系モデルは速さも快適性もグンと向上しているのだ。

メーターパネルはフルデジタル。速度計等だけでなく地図やオーディオ情報なども表示させることが可能。
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3位_ポルシェ初のワゴン!
0-100km/h=3.9秒

全長5049mm×全幅1937mm×全高1422mmというワイド&ローな巨艦ワゴン。

ポルシェ パナメーラGTSスポーツツーリスモ 

一見普通のパナメーラと見分けが付かないけれど、ちゃんとパナメーラより荷物を積みたい人のために作られたのが、こちらのパナメーラGTSスポーツツーリスモ。

ポルシェ初となるワゴンモデルで、パナメーラよりも広いラゲッジを備えているにもかかわらず、ワゴン臭が感じられないのは、さすがはポルシェといったところ。

スタイリッシュなフォルムだが、ラゲッジ容量は通常で515L、後席を倒せば1384L。パナメーラより+20L(通常時)。

中でもGTSスポーツツーリスモは最高出力480ps/最大トルク620N・mを発揮するV8ツインターボを搭載した、速い、いや速すぎると言っていいモデル。最高速度は292km/h、0-100km/h加速は圧巻の3.9秒だ。

スポーツカーだけど先進的な高級車でもあるのがポルシェ。先進安全運転支援機能はもちろん、スマートフォン連動機能やBOSEサウンドシステムなど快適装備も充実。

重量2t越えの巨体ワゴンを、レースマシンのごとくひらりひらりと意のままに操れる楽しさを、一度味わってしまうともうやめられない!

 

2位_走りも見た目もアグレッシブ
0-100km/h=3.6秒

専用エアロパーツにより、ベースのA6 アバントより全幅が75mm拡大している。RS4 アバント同様、急加速や高速コーナリング時にボディをフラットに保てるサスペンションを備えるほか、クワトロは前後だけでなく後輪左右の駆動力も自動配分する。

アウディ RS6 アバント

アウディの「RS」ワゴンは、上で紹介したRS4 アバントよりもひと回り大きなA6 アバントにも設定されている。

2021年1月に登場した現行型は、フロント左右のエアインテークからミサイルが飛び出しても不思議じゃないほどデザインがアグレッシブ。

ラゲッジ容量は通常で595L、後席を倒せば1680L。エアサスペンションを装備しているので、荷物の増減にかかわらずボディを水平に保ってくれる。

搭載されたエンジンは最高出力600ps/最大トルク800N・mを発揮する4L V8ツインターボ。

これに同社の4WDシステム「クワトロ」と、8速ATが組み合わされ、0-100km/h加速は圧巻の3.6秒。最高速度はリミッターで250km/hに設定されているが、305km/hまで引き上げることも可能だ。

……と、サーキット走行も視野にいれているパワフルマシンなのだが、実は発進時などに小型モーターが補助するマイルドハイブリッドシステムが採用されている。

ほかにも高速クルージング時に8気筒中4気筒がお休みするなどして、燃費を向上させている。

メーターパネルはフルデジタル。センターコンソールには2つのタッチパネルが備わり、上部はナビやオーディオなど、下部はエアコンなどの操作ができる。

もちろんRS4 アバント同様「アウディドライブセレクト」やバング&オルフセンの「3Dアドバンストサウンドシステム」も備わり、心のクールダウン機能も万全だ。

 

1位_もはやスーパーカー級
0-100km/h=3.5秒

車両特性を任意に変えられるドライブモードは、サーキット走行時なども含め6種類も用意されている。

メルセデス・ベンツAMG Eクラスワゴン E63 S 4マチック+ 

ポルシェやアウディを抑えて本記事「最速ワゴン」の座に輝いたのは、メルセデス・ベンツのEクラスワゴンだ。

このメルセデスAMGのE63 S 4マチック+は、0-100km/h加速3.5秒を叩き出すもはやスーパーカーと肩を並べる加速力。

実際メルセデスAMGのスポーツクーペであるメルセデスAMG GT Rの3.6秒をコンマ1秒上回ってしまっているほどのスーパースペックなのだ。

Eクラスワゴンに用意されているエアサスペンションをメルセデスAMGが独自にチューニングした足回りを備える。

搭載されているエンジンは、メルセデスAMGが作る4L V8ツインターボ。最高出力612ps/最大トルク850N・mを発揮する。

これに9速AMGスピードシフトMCTというスペシャルなトランスミッションと、4輪の電子制御が組み込まれた4WDシステムが組み合わされ、巨大なパワーを余すことなく路面に伝えて、ボディを安定させつつかっ飛ばす。

ドライブモードのセレクトは、センターコンソールのほかステアリング上のスイッチでも操作可能。排気音の音色(!)まで2種類から任意で選べる。

それでいて、ラゲッジの使い勝手はほかのEクラスワゴンと変わらない。というか、最上級グレードでもあるので、先進安全運転支援機能など、たいていは何でも備わっている。

こんなワゴンなら来る日の長距離出張や国内旅行も、新幹線や飛行機じゃなく、コイツに荷物を目一杯積んで、ヨーロッパ人のようにどこまでも車で旅したくなる。

 

籠島康弘=文

# BMW# アウディ# スポーティ# ポルシェ# メルセデス・ベンツ# ワゴン
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