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2020.06.12

気になる車中泊の旅。その道20年のマスターに教わる、手軽な始め方

キャンプにしろサーフトリップにしろ、どれだけ慣れても「準備」と「片付け」には絶対的な時間がかかるんだよなあ。え? そこを時短するワザがある? その答えはずばり“車中泊”だ。
フツウのホテル泊にはない、5つ星な車中泊の魅力とは?
車の販売&スタイリングを手掛ける「カードローブ!」代表・田島直哉さんを直撃した。

約20万円で手に入れる大人の自由な世界

メルセデスのGクラスに少し大きめのヤキマの2.5人用テントをセッティング。ツリーハウスのような感じで、大人も子供もワクワクが止まらないゾ。
メルセデスのGクラスに少し大きめのヤキマの2.5人用テントをセッティング。ツリーハウスのような感じで、大人も子供もワクワクが止まらないゾ。ラダーはテントの付属品なので追加購入の心配ナシ。
「19歳のときに最初に買ったのはスズキのエブリイ。そう、軽バンです。実は私、車中泊がしたくて車に乗り始めたんですよ」。
いわば筋金入りの車中泊マスターである田島直哉さん。確かに行く先々でホテル泊をしていたらお金がいくらあっても足りない。ならば車で寝てしまおう、というわけだ。
こちらはミニのクラブマン。ルーフにはカーゴ&サイクルキャリアを搭載。
こちらはミニのクラブマン。ルーフにはカーゴ&サイクルキャリアを搭載。
クラブマンの後部座席には取り外して折り畳み式のフローリングを。小さな車でも工夫次第で車中泊は可能だ。
後部座席には取り外して折り畳み式のフローリングを。小さな車でも工夫次第で車中泊は可能だ。
「以来、車中泊できる車ばかり乗り継いできました。クラウンのバン、トーラスワゴン、メルセデスのML。今はリンカーンのMKXに乗っています」。
乗り継いだ車は実に10台以上。そんな田島さんが最近凝っているのが、ルーフトップテントだ。
「ベースキャリアが装備できる車なら簡単に取り付けできます。テントの積み下ろしも設営の手間もなし。キャンプ場に着いたらすぐ、のんびりとした時間を過ごせるというわけです」。
以前乗っていたポルシェのカイエンにもテントが。足元はあえてのスチールホイールをチョイス。
以前乗っていたポルシェのカイエンにもテントが。足元はあえてのスチールホイールをチョイス。「ラグジュアリーに乗ることの多いカイエンをあえてカジュアルにスタイリング。ファッションでいう“外し”感覚ですね(笑)」。
実にイージーゴーイング。でもやっぱり結構な費用がかかるのでは?
「テントのサイズにもよりますが、アメリカのアウトドアギアメーカー、ヤキマの2人用テントなら15万円くらい。ベースキャリアと工賃を合わせると20万円くらいでしょうか」。
これを安いと見るか高いと見るかはまさに個人の価値観次第。しかしながら宿泊代はもちろんゼロで、宿の時間や行き先に縛られることもない。
「もちろんホテルのような快適さは望めません。でも例えば『浮いた宿代のぶん美味しいものを食べよう!』とか、無邪気に盛り上がるじゃないですか。ちょっと不便だけど、とことん自由。それが車中泊の醍醐味なんです」。
カードローブ! 代表 田島直哉さん Age 42
ビームス勤務を経て、2012年、輸入車を中心とした車販売とスタイリング(カスタムと呼ばないとこがミソ)を手掛ける「カードローブ!」を設立。インスタ(instagram@cardrobe_tokyo)でも手掛けた車両を公開中。
 
あのビームスも車中泊に注目!
あのビームスも車中泊に注目!
シルバー&ブラウンのレトロモダンなエクステリア。内部は開放的なレイアウトで、ハーマンミラーのコートハンガーなども設置。う〜んお洒落。実はこちら、ビームスと国産トラベルトレーラー、トレイルワークスによるコラボモデルなのだ。普通免許でけん引できるコンパクトさも秀逸。まるで自分の部屋をそのまま外に持ち出すような感覚が、新しい。
恩田拓治=写真(取材) 加瀬友重、髙村将司、増田海治郎、いくら直幸、増山直樹、秦 大輔、今野 壘、菊地 亮=文


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