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2019.11.02

バイクとは似て非なる楽しさ! 前二輪・後一輪の「リバーストライク」に注目

停まっているときは暑くも寒くもなく、走れば切る風が涼しい秋は、バイクツーリングのベストシーズン。
今増えている、子供が手を離れて久しぶりにシートにまたがるリターンライダーも、新たなバイクライフをスタートをするにはちょうどいい季節だ。

しかし、年を重ねたからこそ若い頃とはひと味違うバイクに乗りたい。そんな大人たちに、新たなトレンドとなりつつある「リバーストライク(前二輪・後一輪の三輪バイク)」を勧めたい。 

メーカーオリジナルのリバーストライクが多数登場

トライクと聞くと、大型バイクやビッグスクーターを改造した前一輪・後二輪のバイクを思い浮かべるかもしれない。アメリカでは古くから親しまれてきたカスタムビークルの一形態だ。
ただ、トライクはあくまでも二輪の派生形で、カスタムトライクのオーナーは一部の愛好家に限られていた。そこへ一石を投じたのが、2000年代後半に登場した、もともと前二輪・後一輪で設計されたリバーストライクである。
多くのトライクと違い、リバーストライクはメーカー自身が製造・販売する。エンジンやフレームを含めたすべてが量産車として専用設計され、完成度が非常に高い。メーカーのメンテナンスや保証も受けられ、初めてのトライクにはちょうど良いのだ。
 

オープンカーとバイクのいいとこ取り
Can-Am「ライカー」

「ライカー」本体車両価格135万9000円〜。ホームページはコチラから。
現在はさまざまなメーカーから登場しているが、代表車種のひとつはカナダのメーカーであるBRPが展開するCan-Am(カンナム)シリーズ。
なかでも、今年春に日本上陸をはたした「ライカー」は、より手頃にリバーストライクを楽しめる。
「ライカー」の醍醐味は、その独特のライディング感覚だ。左右に大きく張り出したフロントタイヤで、カーブではリーン(車体を左右に傾斜)せずにハンドル操作のみで旋回する。体を常に起こしたままなので、バイクにはない遠心力を味わえ、その感覚は、スノーモビルに似ているという。

重心が低いので安定性が高く、2つの前輪の位置も見えるので、車幅感覚にまったく不安がないのもポイントだ。
ボディサイズは全長2352mmと大型バイク並みに長く、車幅は1509mmで日本の軽自動車とほぼ同じ。それでいて、全高は1062mmしかないので、レーシングカーのような地を這う感覚で走ることができ、街を走る姿がこれだけ目立つバイクもめったにない。
スポーツオープンカーのような安定感と、バイクの疾走感の両方を味わえる新感覚の乗り物だ。


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