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2018.10.31

「気張らず、好きなように」 。プジョーとスーツの意外な共通点

仕事に遊びに、人生を謳歌している人のそばには相棒となるクルマがある。そんな「いい人生とクルマ」の良好関係をプジョーを通して探る。
●プジョーユーザー

北村政彦さん(48歳)
「テーラー キタムラ」代表
オーダースーツのみを展開するテーラー キタムラのオーナー。価格は6万円〜と非常にフレンドリー。1歳半のお子さんにゾッコン中で、趣味のサーフィンはしばらくご無沙汰だそう。
●今回のプジョー

PEUGEOT 3008 GT BlueHDi (プジョー 3008 GT ブルーHDi)
昨年リリースされた2代目。ボディサイズは全長4450×全幅1860×全高1630mmと、従来よりも前後、幅にゆとりを与え居住性を高めながらも、車高が低くなりボディフォルムがややシャープになった印象だ。写真の車両は2.0L直4ディーゼルターボで最高出力は177PS/3750rpm、最大トルクは400Nm/2000rpm。また、滑らかなシフトフィールの8速EAT(エフィシェント・オートマチック・トランスミッション)を搭載。448万円〜。
長い間、慶應義塾大学の三田キャンパスの前に店を構えているテーラー キタムラ。今回、登場いただいた北村政彦さんは、そのオーナーを務めている。
北村さんの祖父が立ち上げた同店は、まずお父さんが引き継ぎ、約12年前、北村さんにバトンが渡った。3代にわたって守られてきたテーラー キタムラは伝統に固執するのではなく、時代や客の嗜好に合わせて変化していったと北村さんは話す。
「昔のスーツには、例えば袖丈はシャツのカフスが見える長さでなくてはならない、といったルールがありました。でも、今はポロシャツをインナーに取り入れる人もいたり、個々人が自由にスーツを楽しんでいます。そのため、生まじめにならずに、お客様の嗜好に合わせたサイジングにし、変なところが皺にならないよう最低限の注意点は守りながら、できるだけいい物を買いやすい価格で提供することを心がけていますね」。
そんな北村さんは過去に、プジョー 206 SWを所有していたことがある。当時、選んだ理由はコンパクトなのに、荷物が多く載せられ、デザイン性が高く、そのうえ、価格が手頃だったから。仕事での移動にも使っていたというが、休日になるとサーフボードを積み、海へとよく出かけていたそう。

プジョーに対して、フランス製の格式が高いクルマというイメージを抱く人は少なくないかもしれない。しかし実は、多目的に使える汎用性も持ち合わせているのだ。そして、そのことは「スーツだからといって気張らず、好きなように着てもらいたい」という北村さんの想いに通じるところがあるように感じた。
「今回、3008に乗らせていただいて、昔を思い出しましたね。小径のステアリングのおかげか取り回しが良く、シンプルでわかりやすい操作系はやっぱり扱いやすいし、しかも広い荷室がある。また、身体をきちんと支えてくれるシート、閉めたときに重厚な音が鳴るドアなど、精巧に造られていると感じさせる要素もあった。とにかく、乗っていて気持ちが良かったです」。
若い頃は洋服に奇抜さを求めていたという北村さんだが、今、お客さんにすすめるのは、丁寧に仕立てられた毎日着ても飽きないシンプルな無地のスーツ。そういう嗜好だからこそ、3008は北村さんの琴線に触れたのだろう。
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