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2018.06.19

技術の日産が魅せる! ノート e-POWERに見るコンパクトハッチバックの新基軸

大人5人が乗れて、荷室の広さも必要十分と、実用性が高く評価されている人気のコンパクトハッチバック・カテゴリー。そのなかでもひと際輝いているのは日独の人気モデル、フォルクスワーゲン ポロと日産 ノート e-POWER。果たしてこの両者、どちらが“買い”か。ここでひとつ、比較検討してみたい。

後編では、“技術の日産”を代表する人気モデル、ノート e-POWERの魅力を徹底解剖する。

「フォルクスワーゲン ポロ」を徹底解剖した前編はコチラ

電気、自動運転、次世代技術を搭載した
日産 ノート e-POWER




エンジンを発電に使い、駆動はモーターのみで行う新システム「e-POWER」を武器に、2017年度にはコンパクトカーカテゴリーでの販売台数がNo.1に。34〜37.2km/Lという燃費性能とモーターを使った新しい運転感覚は、ぜひ味わってほしい。

ボディサイズ 全長4100×全幅1695×全高1520㎜
燃費 34〜37.2km/L(JC08モード)
総排気量 1198cc
価格 190万1880円〜246万4560円



リアシートの居住性を優先したためラゲッジスペースは少し狭く感じられる。しかし、6:4分割式リアシートを採用しており、後席を倒せば十分なスペースとなる。



コクピットは機能、質感ともにコンパクトカーの標準といったところだ。

 

発電用エンジンと駆動モーターの組み合わせ




モーターだけで駆動し、エンジンはその動力源として使うのが「e-POWER」。電気の力だけで加速するフィーリングを、高額なEVモデルより手軽に手に入れることができる。

 

ペダル操作が独特な新しい運転フィーリング




アクセルペダルから足を離すと大きく減速し、そのまま停止状態になるため、ブレーキペダルをほぼ使わずに街中での走行ができる。このワンペダルドライブに慣れると非常に楽で、ここが“背中押し”となるユーザーも多いそうだ。

 

室内の広さを重視した実用性の高い設計




荷室よりも乗員スペースの確保を重視しているため、室内の長さは2065mmと小型車としてはかなり優秀な数字となっている。「小型車は4人乗車がつらい......」なんてイメージとは無縁のクルマである

 

先行車を検知して追従走行を行う半自動運転




自動運転機能「プロパイロット」の開発に力を入れている日産らしく、追従走行機能や車線逸脱防止機能などを搭載し、性能も高い。高速道路での渋滞時では、ハンドル、アクセル、ブレーキがすべて自動化となる。安全性能評価ではJNCAPで満点を獲得している。

 

ルームミラーがモニターにもなる




痒いところに手が届く。そんなうれしい装備を用意するのが日本車の強みでもある。ノートは周囲の状況が確認できるように、ルームミラーに後ろと真上からの映像を表示し、安心して駐車が行えるようになっているのだ。すこぶる便利だが、もちろん目視も忘れずに!

 

最先端技術の導入により得られる、新たなドライビング感覚。従来のクルマでは味わえないその“旨味”を、一度体験すれば誰もがきっと魅了されるにちがいない。

世界最高峰ともいえるクルマとしての基本性能を備えたフォルクスワーゲン ポロか、これまでにない運転の味わいを教えてくれる日産 ノート e-POWERか。どちらも甲乙つけがたいが、唯一分かるのは、この良好なライバル関係が、コンパクトカーの新たなスタンダードを築き上げていく、という未来だろう。

 

佐藤靖彦=写真

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