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2018.06.17

海を目指すクルマは「味のあるジーンズのような一台」を選ぶべし!

「海沿いを快適に走らせて様になるクルマとは何か?」

これは遠方から海を目指す人だけでなく、海の近くに住む人にも共通する疑問だ。

その答えを探るため、大手セレクトショップを退職し、“遊び心”をコンセプトにカーライフを提案する異色のクルマ屋、カードローブの田島直哉さんを訪ねた。ちなみにご本人も、休日は東京の街から海を目指すサーファーである。

田島さんは言う。「実用的でコストパフォーマンスに優れている。まさに、程度良く着古された味のあるジーンズのようなクルマがいいと思います」。さて、その心は?

なんつったってデザインがいい




開放感のあるカブリオレも捨て難い。けれど、俺たちが目指す海はアクティブで、ファミリーやサーファー仲間がワイワイ乗れるクルマを推薦したい。そういう視点で、昔から現在にいたるまでステーションワゴンは、そのベストチョイスといえるだろう。

オシャレは足元から。ホイールもセンス良く。


古くはウッドパネルのサニーカリフォルニアやコロナなんかがあったけれど、もはや絶滅種。実用目線で’90年代前後のクラウン、“セドグロ”なんかの国産勢。輸入車なら、写真のメルセデスW123を筆頭に、W124、ボルボの240、740や850あたりは、今でも古臭く見えないグッドデザインで、味があってよろしい。

 

壊れるヴィンテージより使える実用車を




味のあるクルマで海を目指すときの落とし穴。それは走行不能トラブルだ。真夏の高速道路なんかでいるでしょ? イカした旧車のボンネットを開けて途方に暮れている人。御愁傷様。

俺たちは、海というメインディッシュを味わうためにクルマを走らせたいから、味がありつつも、実用できる年式のクルマが欲しいのだ。

メキシコから取り寄せた「バハラック」が調子いい。


田島さん周辺で人気なのが、初代ランドローバー ディスカバリー、通称“ディスコ”だ。’90年代後半まで製造されていたもので、整備すればストレスなく実用可能。ただ、一応、万が一のため、ロードサービスへの加入もしておくようにネ。

 

あえて珍車に手を出す勇気を




コスパが優れていてセンスが良い。それは海を目指すのに最高のクルマだ。「コスパ」の良さに多々理由があるけれど、そのひとつに「あえて人気車ではないモデル選び」がある。

片観音のリアドアにカフェスペースを設置!?


固定観念で凝り固まった堅いアタマを柔らかくしてクルマ選びを! そういう視点で、田島さんの愛車、ダイハツ・ロッキーは模範解答である。

ダッシュボードをCDラックにカスタム


何コレ? という個性と、実は使い勝手のいいサイズ感や仕様など。掘り出し物感は高い。そして車体購入価格は約30万円。小遣い感覚の価格でクルマを買って自分好みにカスタムすれば、海を目指すのがますます楽しくなる!

 



カードローブ代表 田島直哉さん(40)
カー+ワードローブ。洋服のようにライフスタイルに寄り添うクルマを提案するカーショップ代表。趣味はサーフィンで、去るGWには愛車のロッキーで、四国などを巡るトリップをしてきた。海を目指すのに調子いいクルマを探すなら、まずはカードローブの公式インスタグラム(@cardrobe_tokyo)をチェック。



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