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2026.11.06

ファッション

サロモンの名作「XT-QUEST」がオールブラックに!ゴアテックスとバックルに注目、ビームス50周年別注作


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創業50周年を迎えたビームスが立て続けにアニバーサリーモデルをリリースしている。その数、じつに250。アニバーサリーを謳うに足るモデルのオンパレードでビームスの底力をみた思いだったが、これはその、極め付きである。サロモンの「XT-QUEST」だ。

「XT-QUEST」はトレイルランニングとハイキングシューズを掛け合わせて2000年代初頭に誕生したといわれている。トレイルシーンで安定した足運びを実現する4D Advanced Chassis、あらゆる路面に対応するAll Terrain Contagrip、単層構造メッシュ、ヌバック&合成アッパー、テキスタイルライニング、クイックレース……といったそのシーンに最適化されたスペックを積み上げた「XT-QUEST」はフィールドにとどまらずタウンでも火がついた。

【写真8点】「ビームス50周年の極め付きはサロモン」の詳細を写真でチェック
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「XT-QUEST BEAMS」4万2240円/サロモン(ビームス 原宿 03-3470-3947)

「XT-QUEST BEAMS」4万2240円/サロモン(ビームス 原宿 03-3470-3947)


転機は2022年。パリのセレクトショップ、ザ・ブロークン・アームの目に留まったのだ。コラボレーション・モデルは停滞していたスニーカー・マーケットに風穴を開けた。共同創設者のロマン・ジョストは過去のインタビューで大要、次のように語っている。一目でわかるテクノロジーとパフォーマンスに惹かれた――と。

OAMCのルーク・メイヤーも放っておかなかった。ルークはヴィンテージのテクニカルギアを思わせる佇まいに愛着を覚えた――とやはり温故知新な魅力を指摘している。

「Nylon Jacket」3万3440円/サロモン(ビームス 原宿 03-3470-3947)

「Nylon Jacket」3万3440円/サロモン(ビームス 原宿 03-3470-3947)


ビームスはゴアテックスでギアとしてのポテンシャルを高めつつ、こいつにバックル・キャッチをあしらった。スキーのそれをイメージしたというが、目当てのバックルが見当たらなかったことから自転車競技に使われるものを応用したという。

「Nylon Pants」2万1120円/サロモン(ビームス 原宿 03-3470-3947)

「Nylon Pants」2万1120円/サロモン(ビームス 原宿 03-3470-3947)


「Logo Cap」7040円/サロモン(ビームス 原宿 03-3470-3947)

「Logo Cap」7040円/サロモン(ビームス 原宿 03-3470-3947)


もとよりデコラティブなデザインを特徴とするモデルでありながら、トゥマッチな印象とは無縁で、見事に調和している。これには舌を巻いた。

「オーバースペックなテクノロジーをあえて純粋なデザイン記号として落とし込みました。バックル・キャッチの選定には一切の妥協を許しませんでしたし、バランスからレイアウトまで、それは緻密に調整しました」とバイヤーは胸を張ったが、胸を張りたくなるのももっともだ。

“Born in the Alps, Refined in Tokyo(アルプスで生まれ、東京で洗練された)”というコンセプトがこれほどしっくりくるモデルもそうはない。

いうまでもないが、オールブラックというカラーパレットもビームスの注文である。

ではなぜ、バックル・キャッチに目をつけたのか。それは歴史を振り返ればたちどころにわかる。

ノコギリ刃からの華麗なる転身

サロモンは1947年、アルプス地方のアヌシーで創業した。創業者はジョルジュ・サロモン。父のフランソワはノコギリ刃などの金属加工の職人だった。ジョルジュはその技術をスキーのエッジに応用することを思いつき、試作を重ねる。これを軌道に乗せると、返す刀でビンディングの開発に乗り出した。

転倒時、スキー板は自然に外れるよう設計されている。ジョルジュはセーフティービンディングといわれるその機構の発展に寄与した。それまで板に足を固定する役割を担っていたのがレザーストラップだったことを考えれば、まさに革新といっていい機構だった。

ビンディングの年間販売数は100万ペアを超えたとの記録が残されている。1972年のことだ。

この成功を足がかりに踏み出したのがスキーブーツの世界。1979年には「SX90」を完成させた。スキープレイヤーならおなじみのリアエントリーとヒール保持をはじめて兼ね備えた。ビンディングに勝るとも劣らない発明だった。

スキー市場で確固たる地位を築いたサロモンは1992年、満を持してハイキングブーツ「アドベンチャー」を発表する。スキーブーツでつくり上げた軽量化やフィッティングのレシピを応用したそのブーツは“軽く、動ける”アウトドアシューズへ向かう起点となった。

バックル・キャッチはそんな歴史を象徴するまたとないガジェットである。歴史をまとった「XT-QUEST」は原点に立ち返らんとするビームスの周年モデルにふさわしい。

グリッドとドローコード

同時にリリースされたアパレル、ならびにバッグについても触れておこう。ラインナップされたのはジャケット、パンツ、Tシャツ、ロゴキャップ、バンダナ、パッカブルトートバッグの6点。共通項はグリッドグラフィックとクイックレースをイメージしたドローコードだ。

「T-shirts」7920円/サロモン(ビームス 原宿 03-3470-3947)

「T-shirts」7920円/サロモン(ビームス 原宿 03-3470-3947)


「Packable Tote Bag」1万1440円/サロモン(ビームス 原宿 03-3470-3947)

「Packable Tote Bag」1万1440円/サロモン(ビームス 原宿 03-3470-3947)


グリッドグラフィックはスノー領域のウェアにインスパイアされたものという。サロモンの本拠地、アヌシー・デザイン・センターを訪れたバイヤーが掘り起こした。

ジャケット、パンツともにパターンから起こしたものであり、さすがビームスが仕掛けただけあってモダンっぷりについては論を俟たない。


[問い合わせ]
ビームス 原宿
03-3470-3947

竹川 圭=取材・文

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