愛嬌たっぷりの“ジープくん”が、我が子との絆を強める

替えの効かない愛車を大切にする一方で、長年親しんでいるバイクに跨ることもある平山さん。身体を伝うエンジンの鼓動、木々の清々しさ。走行中の空気感を直に感じられる所有車、BMW「R1200GSアドベンチャー」の気持ち良さと比べて、車という空間にどんな魅力を感じているのだろう。

「車の中は、家の外にあるもうひとつの部屋。息子が生まれてからは、特にそう感じます。彼が赤ちゃんの頃は寝付くまで家の周りをドライブしたこともあったし、最近は子供と一緒に外出するのがすごく楽しい。去年は妻が作ってくれた弁当を持って、ふたりで高尾山まで行きました」。

特別な部屋で育まれる、父と子のコミュニケーション。今はまだ後部座席のチャイルドシートに座る小学1年生の息子は、「早く助手席に乗りたい」とねだる。その成長が、息子からもらったシールが真ん中に貼られたステアリングを握る平山さんの頬を緩ませる。

「母親がいるときは、ちょっと反応が違うというか。男同士みたいな感じがして、誇らしくなりますね。そういえば息子は、この車を『ジープくん』って呼ぶんです。だから僕がジープくんになりきって、ちょっと演技してみたり。ガソリンを入れて『もうお腹いっぱい?』と聞かれた時は、『まだ食べられそうだな〜』とか(笑)。
最近では彼も少し生意気になったのか、『この前のときと声が違うじゃん』とか突っ込まれたりもします。こっちの反応を楽しんでるんですよね。まあ、こっちも楽しいからいいんですけど」。

そう言ってはにかむ、平山さんの視線の先。フロントミラーには、奥さんから父の日にプレゼントされた“我が子の顔入りチャーム”が揺れていた。
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