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すべての写真を見るラグジュアリーブランドなら何だって一流だ──その考え方は決して間違いではない。
ただ、それぞれのメゾンにはそれぞれ「譲れないプロダクト」を持っているもの。それこそが最高峰といわれる逸品であり、長きにわたり獲得してきた信頼の証しなのだ。
レザーの最高峰「エルメス」
ブルゾン310万2000円、シャツ22万9900円、パンツ22万円/すべてエルメス(エルメスジャポン 03-3569-3300)
エルメスの歴史はハーネスや鞍といった馬具作りに始まる。時代とともにバッグやベルト、服などさまざまなプロダクトを生み出してきたが、メゾンのもの作りを支えるのは卓越したクラフツマンシップと、レザーそのもののクオリティであることに変わりはない。
このシープスキンのブルゾンも然り。ナッパ仕上げの革の表面は実にしなやかで、内側の羊毛は抜群の保温性を発揮。ひとたび袖を通せばその軽さ、柔らかさ、暖かさに陶然となる。かつて創業者ティエリ・エルメスが作ったハーネスは、革が馬体を擦らないように丸みを帯びていた。それは当時「馬に優しく、馬が暴れない」と評判を呼んだという。そんな作り手の愛情は今も、エルメスのすべてのアイテムに息づいている。
バッグの最高峰「ルイ・ヴィトン」
バッグ H27×W45×D20㎝ 43万1200円、ジャケット66万5500円、肩に掛けたニット50万4900円/すべてルイ・ヴィトン 0120-00-1854
ルイ・ヴィトンのボストンバッグ「キーポル」がなぜ愛されるのか。それは唯一無二のデザインと圧倒的な実用性にある。
ひと目でルイ・ヴィトンとわかる「モノグラム・キャンバス」は、汚れや擦れに強い丈夫な素材。上質なヌメ革のハンドルや付属のショルダーストラップは、手や肩への負担を軽減してくれる。メイン荷室にジッパー付きポケットのみというシンプルな作りや、日帰りにも1〜2泊にも対応する絶妙なサイズもいい。
このバッグのすべての要素が、「旅に出よう」という気持ちを後押ししてくれる。それこそが、傑作であるいちばんの理由かもしれない。
デニムの最高峰「ディオール」
デニム28万円、ニット27万円、スニーカー16万円/すべてディオール(クリスチャン ディオール 0120-02-1947)
ディオールのデニムは時代の象徴である。エディ・スリマン時代のスキニーはモードを牽引し、キム・ジョーンズ時代はストリートカルチャーを具象した。現在クリエイティブ ディレクターを務めるジョナサン・アンダーソンもまた、デニムに対して独自の審美眼を持っている。
ファーストコレクションから継続するニーパッチ付きのストレートデニムには、高品質な日本産デニム地を使用し、風合い豊かなウォッシュ加工を施す。そういえばショーの最後に顔を見せるアンダーソンはいつも、ウォッシュの効いたデニム姿。時代をつくってきたディオールのデニムは、傑出したデザイナーたちの写し身でもあるのだ。
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