中学の同級生と過ごす贅沢な時間
そんな香取さんが考える贅沢とは、やはりいい服やモノなのだろうか。「何だろうなあ……」と、自問するように呟きながら黙考することしばし。やがて思いついたように「いまパッと思い浮かんだのはホテルですね」。
「お茶をしたり、バーでお酒を飲んだりすることが、自分にとってはすごくいい時間。中学の同級生グループでよく遊ぶのですが、そのときにホテルへ行ってみんなで食事をして、その後、同じ建物内のバーでお酒を飲む。そういうちょっと大人っぽい贅沢な過ごし方を、旧知の友達と普通にできる感じが楽しいしうれしい。その時間はずっと笑顔ですし、自分を豊かにしてくれる感じがあります」。
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笑顔になれるという意味では、香取さんが主演を務める映画『高校生家族』は打ってつけ。自身も試写を観賞後に、思いの丈を瑠東東一郎監督にぶつけたという。
「最近は各地で自然災害が多く、心が暗くなるようなことが多すぎるぐらい起こり、なかなか上を向けないような日が続くなかで、とことんコメディにこだわった映画を作ってくれてすごく良かったですって。心が温かくなりました」。
ひと言でコメディと言っても、そのアプローチは多種多様。ふざけようと思えばいかようにも振り切れる設定。だからこそ、演じる際にあえて心がけたことは“まじめさ”。
「監督と話し合って、とにかく真剣に向き合うことにしました。お父さんが高校生になっちゃうおふざけではなく、45歳になっても高校生になることを夢見ていたという部分を忘れないように。だからセリフの言い回しも、まじめに言うことは心がけていました」。

10代の頃から芸能活動をしていた香取さんにとって、普通の高校生活は憧れであり、実際に演じてみて感じたことがあるという。それは、若さ特有の熱量に胸を打たれるような感情。「僕がみんなと同級生だったらまた別だったかもしれませんが」と前置きをしつつ。
「現場は毎日が文化祭といいますか、ひとつの作品に対してみんなまっすぐで、熱意もすごかったんです。例えば、僕ならさらっと流してしまう些細なことでも、みんなで話し合ったりしているのを見て『青春だなあ』って。このエネルギーの純度が素敵だなと思いました」。
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