メルセデスの最先端「CLA」から望む原風景

車体の基本骨格からオペレーションシステムまでを刷新した新型CLAは、100年に一度の自動車の大変革期にあって、最先端を走る。

「今朝、ヒグマの写真が撮れたんですよ」。ホテルの朝食会場で、フォトグラファーがやや興奮気味に写真を見せてくれた。
ヒグマとの遭遇は好ましいことではないけれど、知床をクルマで旅するのであれば、彼らのテリトリーにお邪魔していることは意識すべきだろう。その点、BEVの「CLA 200 with EQ Technology」は無音、無振動で、走行中の排出ガスもゼロだから、知床の大自然との距離を縮められそうな気がする。

風光明媚で、アップ&ダウンと大小のコーナーが連続する美幌峠を走ると、サステナブルというだけでなく、このクルマがファン・トゥ・ドライブも備えていることがわかる。

新型CLAにはエンジン仕様も存在するけれど、基本骨格はバッテリーを床下に敷き詰めるBEVを前提に開発されている。
重量物を車体中央に配置するということは、F1などのミッドシップレイアウトに近い重量配分で、しかも低重心。だからコーナリングがスムーズなのだ。
加えて、ある程度まで回転を上げないと力を発揮しないエンジンと異なり、モーターは電流が流れた瞬間に最大の力を発揮するから、アクセルペダルを踏むと、バチッと加速する。まさに電光石火のレスポンス。

さてランチ、というところで、今までならスマホの出番だった。ところがこのクルマは違う。MBUXという音声操作機能が最新版に進化、AIが相談に乗ってくれるので、「ハイ、メルセデス、知床らしい海鮮料理が食べたい」と伝えると、候補を提案してくれるのだ。しかも試乗車はオプションのMBUXスーパースクリーンを装着していたので、助手席でも各種エンタメがもてなしてくれる。
美幌峠のコーナリングを気持ち良く走れるスポーティさも、CLAの持ち味。ちなみに、新型CLAの生産拠点となるドイツのラシュタット工場では、デジタル生産システムを本格導入し、エネルギー消費を削減。その結果、CO2排出量の削減も実現しているそうだ。
この旅でお世話になったホテルもツアー会社もビジターセンターも、自然と人間の共生に取り組んでいる。CLAも、サステナブルとラグジュアリーの両立に挑んでいるのだ。
3/4